ACSL アメリカ市場への進出を見据えて国産ドローン「SOTEN」(蒼天)のデモンストレーションを実施
株式会社ACSLは世界でも最大規模のドローン市場を持つアメリカへの進出を見据え、General Pacific, Inc.(Fairview, Oregon)を含めた複数の顧客に対して国産ドローンSOTEN(蒼天)のデモンストレーションを実施したことを発表した。
外市場への積極的な進出を推進するACSL
ACSLは2022年1月28日に発表した中期経営方針「ACSL Accelerate FY22」の中で持続可能なグローバル・メーカーになることを目指すべき姿としており、海外市場への積極的な進出を推進している。
アメリカのドローン市場はACSLの推計で既に110億ドル超と推測されるが、およそ半分は軍需で、産業用途は30%程度に限られているとみられる。これまでは中国大手メーカーが高いシェアを占めてきたものの、NDAA(National Defense Authorization Act(国防権限法))により2020年に国防目的での調達が禁止されたことが影響して民生用でも西側世界のメーカーに注目が集まっている。
そうした環境の中、2022年9月6日~9月8日にラスベガスで開催された「COMMERCIAL UAV EXPO」に出展した際、小型空撮ドローン「SOTEN」(蒼天)はデータの漏洩や抜き取りの防止、機体の乗っ取りへの耐性を実現したセキュリティの高さが経済安全保障のニーズに対応していることもあり、多くの米国企業に興味を持たれた。その中でも特にインフラ点検の分野での活用に対する関心が高く、実際のドローンの飛行性能や撮影画像の質を確認したいとの要望があり、今回のデモンストレーションの実施に至ったという。
デモンストレーションの様子
訪問先の1つであるGeneral Pacificは公益事業者向けに有益な製品を販売する企業で、公共施設のインフラ点検用ドローンの販売に加え、ドローンの操縦・操作トレーニングや公安機関へのドローンの流通も行っている。General PacificはCOMMERCIAL UAV EXPOでSOTEN(蒼天)に興味をもち、米国でのSOTEN(蒼天)の販売を検討するためにデモンストレーションを実施した。
ACSLは複数の顧客先でのデモンストレーションを通じて、実際のインフラ点検などの実務適用が可能という高い評価を得るとともに、購入意思を確認することができたとしている。
ACSLは持続可能なグローバル・メーカーを目指すべく、今後もアメリカ市場への進出を見据えた積極的な情報発信や顧客とのコミュニケーションを実施していく。
株式会社ACSL
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。