Audibleオーディオファーストプロジェクト第4弾 すべてが監視されている『心眼』 相場英雄さんの新作書き下ろし小説

世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、Audible)は、2022年12月27日より相場英雄さんの新作書き下ろし小説『心眼』を配信することを発表した。


若き捜査官にスポットを当てた警察小説

『心眼』は相場英雄さんがオーディオファースト作品として書き下ろした完全新作。見当たり捜査班に配属された警察庁の若き捜査官にスポットを当て、IT技術を駆使したハイテク捜査と絡めながら事件解決に迫る警察小説で、朗読は数多くのアニメ作品等で幅広く活躍する声優杉田智和さんが務める。

「オーディオファースト作品」は「音声の可能性への挑戦」をコンセプトにした出版社との新しい取り組みで、オーディブルのために書き下ろされたオリジナル作品をオーディオブックとして先行配信した後、書籍として出版する。2021年に川上未映子さん著『春のこわいもの』、2022年10月に村田沙耶香さんをはじめとするアジアの若手作家9名による短編小説集『絶縁』、11月には三浦しをんさん著『墨のゆらめき』を配信した。今後、西尾維新さん、汐見夏衛さんの作品制作が決定している。なお、『心眼』の書籍は2023年に発売予定。


『心眼』のあらすじ

あなたの顔が危ない。すべてが監視されている――。
交番、所轄署勤務を経て、警視庁捜査共助課「第二捜査共助捜査共助係」に配属された片桐文雄、29歳。〈見当たり捜査班〉と呼ばれ、街頭に立ち、通り過ぎる人々の顔を見続け、指名手配犯を探し出すのが任務だ。日々街角に立つ片桐だが、犯人を見つけられない。一方、本部に姿を見せないが、続けざまに犯人を炙り出す男がいた。稲本警部補だ。片桐は稲本のように犯人検挙を目指すが空回りし続ける……。

追い打ちをかけるように、新たに就任した捜査一課長は、SBC(捜査支援分析センター)と鑑識課が持つIT技術を駆使した最新の捜査手法を施行、〈見当たり捜査班〉不要論もぶち上げた。刑事としても、組織としても、窮地に立たされた片桐。絶体絶命のピンチを脱することができるのか!?



相場英雄さんのコメント

〈映像化にゴーサインを出したあとは、著者として口出しすることは一切ない〉……幸いなことに多数の拙作をドラマ化していただいた。そしてこれが私のいつものスタンスだ。私の手を離れた作品は、監督やプロデューサー、そして演者やスタッフのみなさんの創作物となる。今回の企画は未知の領域である。音だけでどう表現していただけるのか……初めての経験で不安がないわけではない。だが、杉田さんはじめ、選りすぐりの専門家が全力で作品を昇華してくださった。まずは一人のリスナーとして『心眼』を味わい尽くしたい。


杉田智和さんのコメント

登場人物がしがらみや慣習に翻弄される度、その苦悩を理解しようとしました。
読後のやりきれない感情の行方は、何処へ……。
作品に出てきた土地へ足を運ぶ度、思い返してしまいます。


著者について

相場英雄(あいば・ひでお)
1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』『ガラパゴス』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』がある。

関連サイト
Audible『心眼』

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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