新型コロナウイルス感染症による度重なる緊急事態宣言でスポーツを含む行動制限がなされていたが、ゴルフは健康需要や屋外のスポーツであることも相まって、コロナ禍でも人気の高いスポーツとなった。
経済産業省の調査によると2022年、ゴルフ場の利用者数はコロナ流行前2019年の利用者数と比べても113.2%と増加傾向にあるが、その一方、ゴルフ場ではキャディ不足が課題となっている。
この様な背景より、株式会社USEN-NEXT HOLDINGSのグループ会社である株式会社アルメックスは、AI技術で各プレイヤーに追従走行し、ゴルフバッグや荷物を搬送するパーソナルキャディロボット『Hello Caddy(ハローキャディ)』を2023年7月1日より販売開始した。
なお、日本での販売は今回が初めてとなる同ロボットは、3月〜5月にかけて千葉県の太平洋クラブ八千代コース、東京都の赤羽ゴルフ倶楽部にて実証実験を行っており、実証実験中に利用したプレイヤー39名にアンケートをとったところ、79.5%が使いやすさに満足したと回答、また81.6%が次回も利用したいと答えている。
ゴルフ場への導入実績ー『Hello Caddy』で実現可能なこと
同社は24年にわたり、ゴルフ場のフロント業務効率化やユーザーのチェックイン・アウト時の手続きを簡便化するため、自動精算機など各種DXソリューションを提供。現在450コース以上への導入実績があり、業界ではNo.1のシェアを誇っている。今回販売開始する『Hello Caddy』は、歩きゴルフによるプレイヤーのさらなる健康増進やゴルフカートだけでなくキャディの代わりとしても期待できることから、ゴルフ場の省人化・省力化に貢献可能だといえる。今後同社は、フロントにおける業務効率化だけでなく、ゴルフ場全体の生産性向上を目指すとのことだ。
■【動画】「Hello Caddy」(ハローキャディ)|感動と新しい体験価値を届けるパーソナルキャディロボ
『Hello Caddy』の特長と機能
ゴルフ場自動追従型ロボット「Hello Caddy」の特徴と機能は以下の通りだ。
特長、機能
・AI技術で、プレイヤーと一定の距離を保ち歩行速度にあわせて追従走行。
・初めて使用するプレイヤーでも簡易操作が可能なデザイン設計。
・傾斜角15度まで斜面走行可能。
・手元のボタンを押して手引き操作もできるほか、モーター動力でプレイヤーの力をアシスト。
・インフォメーションタブレットで、キャディに代わりコースを案内。 ※オプション/近日発売予定
想定施設・コース(ゴルフ場)
・手引きカートかつセルフの運用が可能な林間、河川敷コース。
・キャディが帯同するコース。
・『Hello Caddy』を充電するためのスペースが確保できる施設。
利用方法(プレイヤー)
手動モード | 狭い道や障害物の多い空間を通るとき/方向転換が必要なとき |
---|---|
自動モード | フェアウェイなど広い空間を移動するとき |
▼手動モード
▼自動モード
メリット
ゴルフ場 | ・キャディの代わりにゴルフバッグを搬送するため、ゴルフ場の省人化・省力化に貢献する。 ・ゴルフカートに代わる新しいプレースタイルを提案することで、新規ゴルファーの獲得が期待できる。 |
---|---|
プレイヤー | ・歩きながらゴルフを楽しむことができるので、プレイヤー同士の会話増進と健康増進に大きく貢献する。 ・操作が簡易なので、初めて使用するプレイヤーやご高齢のプレイヤーも安心して利用できる。 ・プレー中、カートまでゴルフクラブを取りに行く手間を省くことが可能だ。 |
株式会社アルメックス