Amazon、リヤカー付き電動アシスト自転車での配達を開始 運転免許のない配達員の雇用や温室効果ガス排出の削減に
Amazonは、安全で迅速、かつ効率的な配達を提供する取り組みの一環として「リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した商品の配達サービス」の開始を発表した。これにより、軽バンや運転免許を保有していない人も配達を行うことができる。さらに、温室効果ガスの排出を減らし、より持続可能な配達を実現するとしている。
リヤカー付き電動アシスト自転車
Amazonの商品を配達するこのリヤカー付き電動アシスト自転車は、国内24の都道府県で既に数百台がデリバリーサービスパートナー(通称DSP)によって活用されているという。今後、数年以内に順次配達エリアや台数を拡大し、年間数千万個の商品を配達する予定だ。
アマゾンジャパン合同会社 アマゾンロジスティクス代表のアヴァニシュ ナライン シング氏は次のように述べている。
アマゾンジャパン合同会社
今回、特に過密地域において、デリバリーサービスパートナーがより便利で持続可能な方法でAmazonの商品を配達できるようにする取り組みの一環として、リヤカー付き電動アシスト自転車での配達が可能になったことを大変嬉しく思います。Amazonは、2040年までにすべての事業においてネット・ゼロ・カーボンを達成するという目標を掲げ、配達ネットワークの脱炭素化につながる、より持続可能な配達方法の導入に取り組んでいます。今後も、お客様が迅速かつ確実に、そして何よりも持続可能な方法でAmazonの商品をお受け取りいただけるよう、リヤカー付き電動アシスト自転車の配達エリアや台数を拡大してまいります。
置き配設定が可能
また「リヤカー付き電動アシスト自転車」で配達する商品も、置き配設定が可能となる。置き配は、安全で非接触型であることに加え、対面で商品の受け取りのために顧客(配達先)に対応を強いる必要がない。Amazonでは、玄関への置き配が初期設定だが、注文確定画面等で宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車のかご、車庫、建物内受付/管理人の中から、ユーザーは指定場所を変更することも可能。置き配は再配達の大幅な削減にもつながるとしている。
リヤカー付き電動アシスト自転車での配達方法について
ユーザーから注文を受けた商品は全国の物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)から集約し、Amazonのデリバリーステーション(DS)に届けられ、Amazon独自の配送プログラム「アマゾンロジスティクス」によって、委託先の配送業者を通じてユーザーの玄関先に届けられる。
この配送プロセスの最後の「ラストワンマイル」にリヤカー付き電動アシスト自転車を使用することで、自動車や運転免許を必要とせずに配達を行うことができる。Amazonで注文した商品がお手元に届くまでのさまざまな配達方法の詳細については下記を参照のこと。
Amazonで注文した商品がお手元に届くまでの様々な配達方法