冷房と暖房、電気代が高いのはどっち? パナソニックが冬のエアコン節電術を公開 

物価高対策として8月より再度開始した政府の電気代補助も、10月使用分をもって終了予定。これから暖房シーズンに突入して、気になるのが電気代の増加だ。
パナソニック株式会社は、この冬のエアコン利用意向を調べるとともに、パナソニック エアーマイスターの福田風子氏による『冬のエアコン暖房節電術』を公開した。


冷房と暖房、電気代が高いのはどっち?

正解は「暖房」。アンケート調査では「暖房」と回答したのは約4割弱だった。
一般的には冬のほうが温度差が大きい日が多いことから、暖房運転のほうが冷房より電気代が高くなる傾向にある。エアコンは運転を開始してから設定温度に到達するまでがもっとも稼働し、電力を消費する。そのため外気温と設定温度の差が大きいほど強力に冷やしたり暖めたりするので、消費電力が多くなり、電気代が高くなる。

温度差が同じ場合でも、冷やすよりも暖めるほうが電力を消費するため、暖房運転のほうが消費電力が多くなり、一般的に電気代が高くなる





冷房よりも電気代が高い暖房、その節電術は?

福田風子氏によれば、暖房シーズンに実践したい「冬のエアコン節電術6選」は次の通り。

・エアコンの掃除をこまめに行う
・設定温度は上げすぎない
・風量は自動に設定する
・窓の遮熱対策をする
・サーキュレーターを併用する
・室外機の周辺を掃除


特に「エアコンの掃除をこまめに行う」(1位)、「設定温度は上げすぎない」(2位)、「風量は自動に設定する」(3位)は、節電効果の高い冬のエアコン節電術なので、意識して実践してみて欲しい、とのこと。





今冬のエアコン利用意向に関する調査結果を公開

今冬のエアコン利用意向に関する調査のサマリーは次の通り。

・今年の夏の電気代「増えた」58%
・今年の夏の電気代の増加額は「2,000円~5,000円未満」が最多の45%に
・「電気料金値上げの負担を感じる」80%、「食品・日用品など各種値上げに不安を感じる」86%
・「今年の冬、エアコン暖房の利用をガマンしたい」53%、昨年44%から増加
・「エアコンは冷房より暖房のほうが電気代が高い」、正しく理解していないのは61%に

酷暑でエアコン冷房の利用時間が伸びた今年の夏。「電気代は昨年と比べて増加しましたか」という質問では「増えた」が最多の58%となり、次いで「あまり変わらない」23%という結果になった。


記録的な暑さが続いた7月の増加額は、「2,000円~5,000円未満」が最多の45%、「2,000円未満」27%、「5,000円~10,000円未満」17%という順に。中には「10,000円以上」増加した方も11%と1割以上いる結果となった。


「電気料金値上げが続いていますが、値上げの負担を感じることがありますか?」という質問では、「強く感じる」40%、「やや感じる」40%と、80%が負担を感じていることがわかった。


さらに、電気代に限らず食品、日用品など、各種値上げについての不安も、「強く感じる」50%、「やや感じる」36%と、86%が値上げに不安を感じていることがわかった。

これらの電気代負担や値上げ不安が広がる中、懸念されるのが「エアコン控え」。エアコン暖房利用者に、「今年の冬は節電のため、エアコン暖房の利用をガマンしようと思いますか?」という質問を行ったところ、「強く思う」18%、「やや思う」35%と、53%が「エアコンガマン派」であることがわかった。

昨年のエアコンガマンについては、「かなりガマンした」14%、「ややガマンした」30%と、44%が「エアコンガマン派」だったことが判明し、昨年と比較すると「ガマン派」が増加していることがわかった。

実は、エアコンの冷房と暖房は、暖房の方が電気代が高くなる傾向があるため、暖房シーズンはより効果的に節電対策を行いたいところ。
しかし、「エアコン冷房とエアコン暖房、電気代が高いのはどちらだと思いますか?」という質問では、「暖房」と正しく回答したのは39%で、61%は正しく理解していないことがわかったという。

上手に節電して、電気料金や物価の上昇を賢く乗り切っていきたい。

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ロボスタ編集部

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