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大阪メトロの130駅でウォークスルー型の「顔認証」改札機が運用開始　パナソニックと高見沢サイバネティックス

2025年3月27日 By ロボスタ編集部

高見沢サイバネティックスとパナソニックコネクトは、Osaka Metroに納入したウォークスルー型の顔認証改札機が、2025年3月25日から本格運用を開始したと発表した。

今回本格運用を開始しした顔認証改札機はOsaka Metro全134駅中130駅に設置されている。

顔認証で改札機をウォークスルー

本格運用が開始された顔認証改札機は、今年開催される大阪・関西万博に向け、新たな技術の導入で「圧倒的に便利な改札」の実現を目指すOsaka Metroのもとで開発・設置が進められてきた。

パナソニックコネクトの世界最高水準の顔認証技術と高見沢サイバネティックスが開発した近未来を意識した機能とデザインの改札機を組み合わせて開発され、立ち止まることなく通過しながらICカードと同等程度のスピードで認証可能な、ストレスフリーで誰でも使いやすい改札となっている。

事前にOsaka Metroが提供する、e METROアプリで購入できるデジタル乗車券とe METROアプリに登録した顔情報を紐づけることで、乗車券等を改札機にタッチすることなくウォークスルーが可能だ。
なお、顔認証改札サービスは、ICカードや定期券などでの利用はできない。

改札機の特長

デザイン

自動改札機のイメージを刷新した未来感を持たせたデザインを採用した。

・入場側・出場側で異なるデザインを採用し、利用者を「迎え入れる」「送り出す」というおもてなしをイメージした演出を行っている。
・顔認証の精度を上げるため照明の付いたアーチを設けるとともに、扉部分には透明なクリスタル調の素材を用い、通路案内を行うイルミネーションを採用した。

通過速度

・ウォークスルーを実現するため、世界最高水準の顔認証技術によって、様々な方向より歩いてくる被写体から、顔認証に適した画像をぶれることなく即座に切り出し、従来のIC改札機と同等程度のスピードで利用できるものとした。
・照明設備は、どの様な設置環境でも確実に顔認証が行われることを目指すとともに、利用者が眩しく感じない様に配慮した。

個人情報の取扱いについて

顔認証用カメラは常時稼働しているが録画はしていない。顔認証用カメラで対象者の顔を検知、認識した時点で特徴量データに変換し、認証サーバにあるあらかじめ登録している情報との照合確認に使用する。
改札機が取得した特徴量データは照合確認後に破棄する。
なお、顔認証改札機の周辺では、対象者以外の方が映りこむ可能性があるが、録画や保存は行っていない。顔認証用カメラの撮影範囲は下図（改札機を上から見たイメージ）のとおり。

役割

サービス提供・システム運用	大阪市高速電気軌道株式会社
顔認証改札機の製造	株式会社高見沢サイバネティックス
顔認証システム構築	パナソニックコネクト株式会社