
NECは、空港における更なるスムーズな帰国手続を可能にする端末として、出入国在留管理庁(入管庁)から顔認証技術を活用したウォークスルーゲートを受注したことを明らかにした。顔認証技術を活用したウォークスルーゲートは東京国際空港第3ターミナル、関西国際空港第1ターミナル、成田国際空港第3ターミナルで2025年4月以降順次運用を開始する。
また、入管庁ならびに財務省税関(税関)の出入国在留管理庁・税関共同キオスク端末「共同キオスク」の設置、税関の税関検査場電子申告ゲートの更新、そして入国・帰国に関する手続についての案内誘導サインを用いた旅客誘導サポートを行う。これにより空港内の更にスムーズな入国・帰国手続を実現し、利用者の利便性と職員の業務効率向上に寄与するとしている。
政府目標は2030年の訪日外国人旅行者数6,000万人
訪日外国人旅行者数の増加に伴い、入国審査・税関申告では電子手続を利用する旅客が急増している。さらに本年は大阪・関西万博の開催を予定しており、2030年には訪日外国人旅行者数6,000万人という政府目標が掲げられています。
このような中、スムーズで効率的な空港での入国・帰国手続が必要不可欠とされ、最先端技術を活用した手続の注目度が高まっている。
ウォークスルーゲートの概要
日本国籍を持つ旅客は帰国の際、あらかじめ共同キオスクで旅券情報・顔写真などの提供を済ませておくことで、本ゲートを通り過ぎるだけで帰国確認が可能となり、帰国手続をよりスムーズに行うことができる。また、本サービスでは世界No.1の精度を誇るNECの顔認証技術を搭載した「Bio-IDiomエッジソフトウェア」を活用しており、高速かつ信頼性の高い本人確認を行うことができる。
さらに本ゲートは、共同キオスクおよび更新した税関検査場電子申告ゲートと一貫性のある端末デザインと誘導案内を採用。これにより、日本の玄関口にふさわしい洗練された空間を演出するとともに、利用者の利便性向上に貢献している。
各設備の設置場所および予定
ウォークスルーゲート | 東京国際空港 第3ターミナル(2025年4月11日) 関西国際空港 第1ターミナル(2025年4月1日) 成田国際空港 第3ターミナル(2025年4月7日) |
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共同キオスク | 東京国際空港 第2ターミナル(2025年4月1日) 東京国際空港 第3ターミナル(2025年4月11日) 関西国際空港 第1、第2ターミナル(2025年4月1日) 成田国際空港 第3ターミナル(2025年4月7日) |
税関検査場電子申告ゲート | 関西国際空港(2025年3月12日) |
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