
NTTドコモ モバイル社会研究所は、SNS利用者を対象に、SNSの好影響と悪影響に関する意識調査を2025年2月に実施。その結果を公表した。
SNS利用者は、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかの利用者を対象にしたもの。全国の15~59歳男女を調査し、有効回答数は4,031。
SNSの好影響は「多様な考えを知れる、視野が広がる」が約4割
10代から50代のSNS利用者を対象に、SNSが世の中にどういった好影響を与えていると感じるかを調査。
その結果、最も多かったのは「多様な考えを知れる、視野が広がる」で、その割合は4割強に達した。
次いで、「趣味や教養が豊かになる」「友人・知人とのつながりが維持できる」がそれぞれ4割弱で上位となった。女性のほうが多くの項目で割合が高いものの、「情報拡散のスピードが速くなる」「政治や社会問題に対する関心を増す」については男性のほうが5~6ポイント程度高かった。
また、10代は「友人・知人とのつながりが維持できる」「新しい人々との接点が生まれる」がほかの年代に比べて高く、人とのつながりに関して好影響を与えていると感じていることが明らかになった。また、全体的に「特にない」と回答した割合が2割以下であることから、多くの人がSNSはなんらかの好影響を与えていると感じていることがわかった。
SNSの悪影響は「偏った情報を目にするようになる」が約6割
次に、10代から50代のSNS利用者を対象に、SNSが世の中にどういった悪影響を与えていると感じるかを調査。
その結果、「偏った情報を目にするようになる」が最も高く、SNS利用者の約6割が懸念していることがわかった。
次いで「偽・誤情報が広まり、真実がわからなくなる」が5割弱、偽・誤情報への関心も高いことが明らかになった。女性のほうが各項目について感じる割合が高く、特に「時間を浪費してしまう」「他人と比較することで、心理的なストレスになる」は女性のほうが10ポイント以上高かった。年齢別では多くの項目において10代の割合が高い傾向がみられた。また、「偏った情報を目にするようになる」「偽・誤情報が広まり、真実がわからなくなる」は50代が最も高く、若年層も中高年層も感じているSNSの影響であることもわかった。
モバイル社会研究所白書2024年版
SNSに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」で紹介。この白書は、SNSに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめている。
・モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2024年版(2章 モバイルコミュニケーション)
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