
Hypershellが開発したコンシューマー向けアウトドア外骨格「Hypershell X」シリーズの日本国内での正式販売が7月15日より開始された。同社によれば「Hypershell X」は、一般消費者向けアウトドア用外骨格としては世界初の製品という。
Fastlane Japan株式会社がHypershell日本公式代理店となり、販売は日本公式サイトで開始する。今後Amazonや量販店でも展開する予定。価格はモデルにより異なり、税込139,800円から259,800円となっている。
革新的なAI搭載パワーアシスト技術
Hypershell Xは、ロボット工学と外骨格技術を組み合わせた次世代型デバイス。CES2025ベストイノベーション賞を受賞した製品だ。合計17個の高精度センサーが内蔵され、装着者の動作や姿勢、意図をリアルタイムで検知する。独自開発のMotionEngine AIアシストシステムにより、わずか0.03秒の反応速度でユーザーの動きの意図を感知し、姿勢を認識して自動的に出力を調整する。
最大32ニュートンメートルのトルクと800Wの出力を実現し、最大30kgの重量軽減機能により、重い装備を持っての移動も軽快に変わる。1馬力モーターによる持続的なアシストにより、アウトドア活動での体への負担を大幅に軽減する。
軽量設計と高い耐久性を両立
製品は1.8kgの軽量設計ながら、人間工学に基づいたフレーム構造により装着者の体型に合わせて調整可能。太もも部分とふくらはぎ部分に均等に力を分散させる独自システムにより、比類のない快適さを実現している。
交換可能な5000mAhバッテリーを搭載し、一度の充電で最大17.5kmの移動が可能だ。IP54防塵防水規格と-20℃という厳しい低温環境でも使用できる。また、最大65Wの急速充電に対応し、モバイルバッテリーがあればアウトドアの最中でも充電できる。
3つのモデルで幅広いニーズに対応
日本市場では3つのモデルが展開される。エントリーモデルの「Hypershell Go X」(税込139,800円)は外骨格を初めて使うユーザーや日常的なハイキング愛好家向けで、18ニュートンメートルのピークトルクと最大20%の負荷軽減を提供する。
「Hypershell Pro X」(税込169,800円)は経験豊富なトレッカーや長距離ハイキング愛好家向け。32ニュートンメートルのピークトルクと最大30%の負荷軽減、10種類の動作姿勢認識に対応する。
最上位モデルの「Hypershell Carbon X」(税込259,800円)はプロのアウトドアガイドや過酷な環境で活動するユーザー向けで、3D成形チタン合金と炭素繊維を使用した最軽量設計だ。
専用アプリの使用により、装置のリアルタイム調整やカスタマイズ設定が可能となっている。様々なデータを確認できるため、旅の道中でも自己記録を追跡し更新できる。
Hypershellは「攻殻機動隊(Ghost in the Shell)」からインスピレーションを得て、人間の体をハイパー化するという意思のもとに命名されている。日常の移動やアウトドアでの身体能力拡張を想定し、一般向けならではの利便性を持つ本製品が、日本市場でどれだけ浸透するか注目される。
「鈴鹿8耐」レースでアシストスーツが活躍 ガソリン補給などピット作業の負担軽減 イノフィス
山形県最上町がアシストスーツを40台導入 ニラとアスパラガスの出荷量合計550トン超の名産地、担い手不足の解消へ イノフィス
日本通運が物流倉庫に電源不要サポータータイプの「アシストスーツ」を4基導入 荷役作業の身体的負担を軽減へ イノフィス
この記事を読んだ人におすすめ
-
ソフトバンクと東京大、脳オルガノイドで「人工脳細胞のプロセッサ」を共同研究、世界初の成果を発表 「脳細胞が次世代コンピュータになる」
-
ソフトバンク 人工脳細胞のプロセッサ「脳オルガノイド」の将来ビジョンが体感できるイベント開催へ トークイベントも Brain Processing Unit
-
「彩の国ビジネスアリーナ2025」開催 ロボット産業の拠点として整備中の「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」も紹介
-
アバター遠隔接客「KSIN」が「アンケート型プロモーション」の実証実験 AIエージェントで意見を聴取できるか、PR効果は?
-
ソフトバンクの子会社Gen-AX 生成AIがコンタクトセンターなどの照会応答業務を支援する「X-Boost」を発表
-
Maker主役のテックイベント「メイカーズオアシス」名古屋で開催へ 技術と発明の祭典が「TechGALA」とコラボ 主なコンテンツは
-
日本全国の1/3の水道管が耐用年数を超えている・・ JAXAベンチャー「天地人」が宇宙からインフラ観測 2027年に自社衛星を打ち上げ
-
NTT東日本「触覚と映像を使ったオンライン診療」デモを公開 現場の看護士と遠隔の医師がIOWNでリアル触診 ユカイ工学が協力
-
アクセンチュア「テクノロジービジョン2025」を発表 『AIに求める最も重要な指標は、そのパフォーマンスに対する信頼』
-
生成AIを搭載したロボット犬「Mini Pupper2」がMakuakeで予約開始 会話でコミュニケーション、ジャンケンや撮影物の説明も