「鈴鹿8耐」レースでアシストスーツが活躍 ガソリン補給などピット作業の負担軽減 イノフィス

東京理科大学発スタートアップのイノフィスは、2024年7月19~21日にかけ三重県の鈴鹿サーキットで開催された、「2024 FIM 世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」(通称:鈴鹿8耐)に出場した、TEAM SUGAI RACING JAPANへ、シリーズ最大補助力をもつ外骨格型アシストスーツ「マッスルスーツ Exo-Power」と、サポータータイプでは最強クラスの補助力を実現し、腰の負担を35%軽減する「マッスルスーツ SoftPower」を提供。メカニックの中腰姿勢の負担軽減や、ガソリンチャージ時の負担軽減に貢献した。

老若男女活躍できる環境へ。(TEAM SUGAI RACING JAPAN コメント)

ガソリンチャージは約 30 ㎏のガソリンをバイクのタンク上部に持ち上げ、ピット作業の最後まで支える必要のある負担の大きい作業です。業界では若くて力のある男性がやる風潮がありますが、今後は老若男女問わず楽しめるモータースポーツであるために、こういった風潮も出来る限り少なくしていく必要があると考えています。アシストスーツを使うことで、若くて力のある人しかチームに参加できないという不平等感を無くしていけると感じます。バイクレースの世界大会の現場でアシストスーツが使われることは極めて異例。そのため、マッスルスーツを使ってよいかどうか、レース前の車検も通して主催者へも確認もいたしました。大会側も今後こういったものが必要だと理解を示し、使用許可が下りました。これから、モータースポーツの世界でもアシストスーツが浸透し、誰もが活躍し、楽しめるスポーツになってくれることを期待します。



マッスルスーツを着用するメカニック担当者

使用スタッフのコメント

メカニック担当者

オートバイのメンテナンスは同じ姿勢で長い時間作業する必要が有りますが、マッスルスーツのおかげで腰への負担が軽減され助かりました。



マッスルスーツを着用してのガソリンチャージ

給油担当者

前後のタイヤ交換終了後にガソリン給油をせよというルールがあるせいで、中腰で28リットルのガソリン(約30キロ)を凡そ1分 1人で持ち続けなければなりません。8時間耐久レースで1時間に1回ライダー交代をしますので7回この給油作業を行います。この重さを中腰で持ちこたえられたのは、マッスルスーツのおかげですね。



マッスルスーツ Exo-Power(エクソパワー)について


歴代マッスルスーツシリーズ(パッシブ型)最大補助力をもつ外骨格型アシストスーツ。圧縮空気を使用した人工筋肉が27kgfの補助力を発揮。重量物の持ち上げや中腰作業での腰の負担を軽減する。中腰姿勢による腰への負担が大きい介護、農業、漁業、建築業、製造業など、様々な作業現場で幅広く利用されている。

製品名 マッスルスーツ Exo-Power(エクソパワー)
メーカー希望小売価格 214,500円(税込)
サイズ 2サイズ(S、M)


マッスルスーツ Soft-Power(ソフトパワー)について


マッスルスーツシリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラスの補助力を実現。腰の負担を35%軽減する。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担のかかる作業で効果を発揮する。

製品名 マッスルスーツ Soft-Power(ソフトパワー)
メーカー希望小売価格 59,400 円(税込)
サイズ 1サイズ(適用身長:150 ㎝~190 ㎝、ウエストサイズ:フリー)


TEAM SUGAI RACING JAPAN ライダー|須貝義行(すがいよしゆき)氏プロフィール

須貝義行 氏

1966年5月19日生まれ(57歳)

宮城県仙台市出身。身長171cm、体重59kg、血液型O型。1989年国際ライセンス取得。 1985年からレース活動が始まり、現在レース歴39年目。現役最高齢ライダー。

レース活動開始10年で世界GPにフル参戦、デイトナで日本人初優勝など多数の功績を有す。サーキットインストラクター歴が日本一長く、地元のSUGOサーキットのライセ ンススクールにて20年以上講師を務め、経験に基づいた的確なアドバイスに定評がある。

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ロボスタ編集部

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