ARMが脳に移植可能なチップについて発表を行った。
脳にチップを埋め込みコンピューターと接続する話は、2017年3月にイーロン・マスクが新会社Neuralinkを立ち上げており、今ホットな分野のひとつだ。
今回ARMは、ワシントン大学に拠点を置くCSNE(Center for Sensorimotor Neural Engineering)の研究している双方向脳コンピュータインターフェース(BBCI)のため、「脳埋め込み型」システムオンチップ(SoC)を開発する契約を結んだ。
目的は脳の拡張ではなく、あくまで医療目的の障害支援だ。具体的には、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、麻痺を含む衰弱性神経変性疾患の患者に向けて、脳に埋め込んだチップを通じて様々なフィードバックを受け取れるようにしたり、人工四肢を制御するなどによる障害の解決を目指している。長期的には、身体の癒やしや、感覚の復元、動けるようにするなどの支援を狙う。このプロジェクトが成果を出すには10年程度時間がかかるという。
頭蓋骨の内側の脳に移植可能なチップの要件として、非常に小さいこと、そして同時に電力消費が少なく効率的であること、発熱が少ないことが求められるという。そこでARMのCortex-M0プロセッサが注目され、この研究を共同で行うことになったそうだ。
既にCSNEでは脳に埋め込むのではなく、頭の外側から様々な脳波を制御する実験を行っている。このノウハウが脳内チップで、より高度に発展することが期待される。
僕はこう思った:
ソフトバンク傘下のARMがこんなところでも使われるようになるとは予想外でした。モノのインターネット(IoT)というより、ヒトのインターネット(IoH)ですね。
イーロン・マスクが新会社Neuralinkを立ち上げー脳とコンピューターを接続!



