イーロン・マスクが新会社Neuralinkを立ち上げー脳とコンピューターを接続!

WSJ(The Wall Street Journal)が、3/27にイーロン・マスクの新会社Neuralinkの立ち上げを報じた


壮大なビジョンを持つシリアル・アントレプレナーとして著名なイーロン・マスクだが、次に手がけるプロジェクトはなんと人間の脳とコンピューターを接続するというもの。この技術を「ニューラルレース (Neural Lace)」と呼び、脳にAIレイヤーを加えることで人間とAIの共存のあり方を変えるという。具体的には、人間の脳に小型の電極を設置することで、脳の思考をコンピューターに伝達する技術。入出力インターフェイスを脳に直接やりとりさせるというSFのような世界観だ。そのビジョンを実現させる会社が「Neuralink」だという。




イーロン・マスクがニューラルレースに積極的で、その発表も近かったこともTwitterのやりとりが今年のはじめに行われていた。



Photo: Flickr / Heisenberg Media

新会社Neuralinkのサービスは当初は医療分野、てんかんや重度のうつ病などの症状を緩和することにフォーカスするという。医療の実証実験のほうが認可を取りやすいし、問題解決としてはわかりやすいということもあるだろう。


もちろん、イーロン・マスクが特定の医療分野だけを目標にするわけもなく、将来的には人間の脳の拡張をすすめていくことになるのだろう。これからの進展が楽しみだ。


僕はこう思った:
もともとイーロン・マスクは人工知能の進化を放置するのは危険だという立場にいましたが、今回のプロジェクトで人間が人工知能を使いやすく制御する世界観を新たに提唱しました。さすがですよね。逆に人工知能に脳を乗っ取られたらますます怖いですけどね。そもそも実際に脳に何か電極を刺すようなイメージだと怖いですね。いずれにせよ、また続報あり次第お伝えしたいと思います。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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