イーロン・マスク、車・宇宙の次は「家事ロボット」 同氏参画のAI研究機関「OpenAI」が技術目標を発表

電気自動車の「テスラ社」や宇宙開発事業を行う「スペースX社」のCEOであるイーロン・マスク氏が共同議長を務める非営利組織「OpenAI」が、同組織の技術的な目標をOpenAIのブログにて発表した。(画像引用元:https://openai.com/about/)
Open AIは、昨年12月11日に設立された非営利のAI研究機関。イーロン・マスク氏や「Y Combinator」のCEOサム・アルトマン氏といった米・IT業界の著名人らから10億ドルもの寄付を得て設立されたことで世界中の大きな注目を集めた。その「OpenAI」が6月20日付でブログを更新。組織の技術的な目標について述べている。
その中で言及しているのが、家事を行う家庭用のロボットの構築だ。「OpenAI」の使命は、不正を行ったり人間に対して破壊的な行動を行わないAIを作ることであり、そのAIの課題解決を模索するためには「ロボットを研究することが適している」と語っている。
OpenAIによれば、同組織が新たにロボットを作るわけではなく、既存のロボットを活用して研究を行っていくようだ。優秀な研究者と莫大な資金が集まり、「人間に危害を加えないAI」を模索するOpenAIが家庭用ロボットのAIを研究することは、ロボットの知性を急激に進化させていくことになるだろう。
OpenAIは、家事ロボットの構築以外にも、自然言語を理解したAIエージェントの構築など、4つの技術的目標を発表している。
OpenAI technical goals(https://openai.com/blog/openai-technical-goals/)
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望月 亮輔
1988年生まれ、静岡県出身。ロボスタ編集長・ロボットスタート株式会社取締役。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。