中国を拠点とするAGIBOTは2026年3月30日(月)、ヒューマノイドロボットの累計生産台数が1万台に達したと発表した。
同社はこれを業界内で大規模商業展開を実現した最初期の企業の一つと位置づけており、ロボット産業が初期検証段階からスケーラブルな実世界展開へと移行する重要な転換点と捉えている。
生産速度が急加速、3カ月で5,000台から倍増
AGIBOTの生産軌跡は急速な成長を示している。
最初の1,000台に到達するまでに約2年を要したが、その後1,000台から5,000台への拡大には約1年。さらに5000台から1万台への増産はわずか3カ月で完了しており、前フェーズと比較して4倍以上の生産速度加速を記録した。
同社CTOのPeng Zhihui氏は「1万台の達成は単に多くのロボットを生産したということではなく、スケールする能力における根本的な変化を反映している。サプライチェーンの成熟と製造の標準化が進む中、小規模・ニッチな用途から堅牢で大規模な商業需要へのシフトが見られる。AGIBOTのロボットの広範な展開は、もはや技術的な実現可能性を模索する段階ではなく、スケーラブルな価値を提供し、エンボディドAIの普及を推進する段階にある」と述べた。
物流・製造・教育など多分野で実稼働、グローバル展開も加速
生産された1万台のうち、相当数がすでに実世界環境で稼働している。AGIBOTのソリューションは物流、ショールームナビゲーション、小売、ホスピタリティサービス、教育産業などの分野に深く組み込まれている。サービス用途にとどまらず、製造ラインでの作業支援など産業ワークフローへの参入も始まっている。
この勢いは中国国内市場にとどまらない。旺盛な国際需要に後押しされ、1万台のうち相当数が同社の拡大するグローバル拠点に展開されている。
欧州・北米から日本・韓国・東南アジア・中東の主要市場に至るまで、初期パイロットプロジェクトから繰り返しの大規模展開への移行が進んでいる。
大規模稼働がシステム改善を加速させるという好循環も生まれている。
数千台のロボットが実世界で稼働し続けることで、システム性能の改善、信頼性の向上、応用能力の拡大が継続的に進む。
ハードウェア・ソフトウェア・サプライチェーンにわたる協調的な進歩により、展開とパフォーマンスが並行して向上する新たなフェーズに入ったと同社は説明している。
業界アナリストによると、AGIBOTは2025年のヒューマノイドロボット出荷台数で世界第1位を獲得した。