アクセンチュアは、データとAI企業であるデータブリックスとともに、企業がデータの価値を最大限に引き出し、AIアプリケーションおよびエージェントの大規模活用を推進するための支援体制を強化すると発表した。
両社は戦略的パートナーシップを拡大し、専門組織「アクセンチュア-データブリックス-ビジネスグループ」を設立。
これにより、AI向けサーバーレスPostgresデータベース「Lakebase」、従業員が自社データとの対話を可能とする「Genie」、エンタープライズデータを基盤とした高品質エージェント「Agent Bricks」など、データブリックスの最新技術の活用を推進する。
25,000名超のトレーニング修了者が参画
アクセンチュア-データブリックス-ビジネスグループには、データブリックスのエコシステムにおいて最大規模となる認定者を含む、25,000名以上のデータブリックス関連トレーニングの修了者が参画。本ビジネスグループを通じて、Lakebase、Genie、Agent Bricks、Lakehouseを企業のテクノロジー環境へ全社規模で導入・展開し、データとAIの民主化を推進している。
多くの企業や組織では、データの分断やレガシーインフラによって情報がサイロ化し、AIを全社規模で展開する上での課題となっている。実効性のあるAI活用のためには、統合されたデータ基盤と業界固有の知見に基づく一元的なガバナンスが不可欠である。両社は、データブリックスのプラットフォームとアクセンチュアが有するグローバルな業界知見を組み合わせることで、企業がAIアプリケーションおよびAIエージェントを構築・展開し、データの価値を持続的なビジネス成果の創出へとつなげるための基盤を提供する。
アクセンチュア会長兼CEOのジュリー・スウィートは「同社は、データブリックスと連携し、顧客企業のデータ基盤の最新化を支援している。AIアプリケーションやAIエージェントを構築、拡張、ガバナンスを通じて、企業全体での展開につなげる。同社の全社変革に関する専門性と、データブリックスのプラットフォームを組み合わせることで、AI活用を実験段階から本番運用へと移行させ、ビジネス成果をもたらすAIを、安全かつ大規模に展開することが可能になる」とコメントしている。
データブリックスCEO兼共同創業者のアリ・ゴドシ氏は「AI導入によって事業にどれだけの成果をもたらせるかが、いま企業に問われている。現在、多くの企業がLakebaseを活用してAIエージェントに対応可能な運用データベースを構築するとともに、Genieで全社員がAIを活用できる環境を整えている。アクセンチュアとの協業により、より多くの組織がAIを安全かつ責任ある形で導入し、最も重視する成果を得られるよう支援してまいる」と述べている。
大手企業での導入事例
米国最大級の食品・医薬品小売企業であるAlbertsons Companiesは、アクセンチュアおよびデータブリックスと連携し、価格判断のあり方を刷新するエージェント型ソリューションの構築を進めている。
過去データの分析、将来を見据えた予測分析、AIの説明可能性を組み合わせた「マーチャントツイン」により、商品企画を担う担当者やカテゴリー戦略の現場責任者は、極めて高い精度で意思決定を行うことができる。
Albertsons Companies上級副社長兼最高技術・変革責任者のアヌジ・ダンダ氏は「同社は、テクノロジーとAIへの戦略的な投資を通じて、小売業におけるデータ活用と意思決定の高度化をリードしている。アクセンチュア、データブリックス、OpenAIをはじめとするテクノロジー領域の先端企業との協業により、同社が保有するデータの力を最大限に引き出し、AIを活用したソリューションを日々の業務に適用している」とコメント。
世界最大の化学メーカーであるBASFは、アクセンチュアおよびデータブリックスとともに、財務・管理部門向けの社内デジタルアシスタント「FOX」を構築した。FOXはデータブリックスのプラットフォーム上に構築されており、日々の業務に必要な情報を整理・統合し、判断の指針を提示する。単なるツールにとどまらず、業務を支える「デジタルの同僚」として機能するよう設計されている。
特定の疾患領域に強みを持つグローバル医薬品企業であるKyowa Kirin Internationalは、倫理性とコンプライアンスを確保するため、データの厳格な管理とガバナンスを重視している。アクセンチュアおよびアバナードは、データブリックスのLakehouseと、段階的にデータの品質と価値を高めるメダリオンアーキテクチャを活用し、データインフラの最新化を支援した。
7つの支援領域を提供
両社は、AI時代に向けたデータベースの再定義、データとAIの全社展開、企業向けマルチエージェントシステム、業界特化型ソリューション、マルチクラウドへの柔軟な対応、データ移行と基盤の最新化などの領域で顧客企業を支援する。企業では、単一のチャットボットからマルチエージェントシステムへの移行が進んでおり、わずか4カ月で327%の増加が報告されている。
また両社は、インドの工学系大学に在籍する最終学年の学生を対象とした教育プログラムを開始しており、データブリックスは今後3年間でインドに2億5,000万ドルを投資する計画である。
アクセンチュアは、データブリックスより7年連続で「Global SI Partner of the Year」に選出されている。これは、業界を牽引するソリューションを提供することで顧客企業の変革を加速し成功を実現してきた両社の強固なパートナーシップを表している。