BlackBerry Limitedの事業部門であるQNXは、ロボティクスエンジニア1,000名を対象に調査レポート「Inside the Robot: ロボットアーキテクチャの実態調査」を発表した。
対象は日本を含む7カ国で、データ収集期間は2026年2月25日~3月4日、参加者は日本100名、米国250名、英国・ドイツ・フランス各150名、カナダ・中国各100名である。
日本のOS選定は「セキュリティ」と「機能安全認証」が主導
OS選定基準の上位は、日本・グローバルともに「セキュリティ」で、日本52%(グローバル47%)が1位だった。日本では「機能安全認証」45%(グローバル30%)が2位に入り、グローバルとの差が15ポイントに拡大した。
また「開発ツール」を最重要ソフトウェアコンポーネントとする割合は日本60%(グローバル37%)で高い。一方で「OS」を選ぶ割合は日本14%(グローバル40%)と低い。
認証遅延と標準化ギャップが開発を圧迫
日本のエンジニアの62%が「認証取得プロセスによる開発遅延」を実際に経験したと回答した。規制対応への自信は高く、78%が「自信がある」とした。
しかし「明確な社内標準が一貫して適用されている」は46%にとどまり、32%のギャップが示された。さらに「ケースバイケースで対応している」層は日本9%で、グローバル3%を上回る。

3~5年後の最優先は安全認証・規制対応、フィジカルAIは自信不足
3~5年後の最優先事項は、日本では「安全認証・規制対応」38%が1位だった。グローバル最多の「AI能力向上」は日本32%で4位にとどまり、優先順位の違いが際立つ。
フィジカルAIの安全性について、日本は「まったく自信がない」・「あまり自信がない」が28%(グローバル11%)と高い。フィジカルAIを戦略的に重要とする認識は日本91%と高水準だが、安全かつ確実な判断への不安が残る。

QNXは、機能安全認証に対応したリアルタイムOSおよびソフトウェア基盤を提供している。調査は、フィジカルAIの導入局面で、安全基盤と実装プロセスの整合が鍵になることを示唆する内容となった。


