生成AI・フィジカルAI向けに「現実世界アンカーデータ」を提供開始 ジェーエムエーシステムズ

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株式会社ジェーエムエーシステムズ(略称:JMAS)は、人と街の個性を可視化するサービス「LOGIO(ロヂオ)」において、生成AI・RAG(検索拡張生成)・AIエージェント・フィジカルAI向けの外部参照データとして「現実世界アンカーデータ」の提供を2026年7月9日に開始した。

生成AIが持たない現実世界の行動データを補う

生成AIの活用は社内文書検索や顧客対応にとどまらず、営業支援、広告運用、商品企画、商圏分析、自治体施策などの実務領域へ広がっている。

また、生成AIが保有していない知識やデータを外部から補い、回答根拠の補強や回答精度の向上、ハルシネーション抑制を図る技術としてRAGの導入も進んでいる。

一方で生成AIは現実世界の生活者の行動データを保有しているわけではない。現在のRAGで参照されるデータも、インターネット上のテキスト情報や社内文書、FAQ、自社業務データなど、文章情報や各社が保有する内部データが中心だ。今後、生成AIやAIエージェントの活用領域が広告設計、出店判断、観光施策、スマートシティ、ナビゲーション、フィジカルAIなどへ広がるにつれ、文章情報や内部データだけでは捉えにくい生活者グループや地域の動向を示す外部参照データが、サービスの精度や差別化を左右する要素になるとJMASは説明している。

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基地局由来の行動統計を施設ジャンル単位で意味化

LOGIOは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが保有するドコモの会員属性や位置情報(同意取得済みのもの)と、NTTタウンページ株式会社が保有する全国のスポットデータを掛け合わせ、特許技術により多様な生活者グループの価値観やライフスタイルに関するデータを生成・分析する基盤である。

今回提供する「現実世界アンカーデータ」は、LOGIOの「全国ライフスタイル統計 1741市区町村データベース」をもとに、生活者グループごとのオフライン行動や地域特性を、AIが現実世界の生活者動向を理解するための基準(アンカー)として整理したものだ。地域・属性・施設ジャンル・月次を軸に、生活者グループごとの特徴・差分・変化を比較できる「地域・属性別ライフスタイル特徴量」を提供する。

なお本データは個人の移動履歴を提供するものではなく、地域・属性・施設ジャンル単位で統計化された行動特徴量として提供される。

提供対象は、全国、47都道府県、1741市区町村の各単位で、行政区画全体・性別・年代別・性年代別に細分化した42,936グループごとの行動特徴量。各グループについて、1,000種の施設ジャンルに対する接触機会の特徴を相対化スコアとして算出し、月間4,000万件超のデータ項目を継続更新する。特定アプリの起動に依存しない基地局由来の大規模かつ継続的な行動統計であることが特長で、地域・属性・施設ジャンル・月次の単位で細かく特徴や変化を捉えられる。

フィジカルAIの事前分布としても活用可能

生成AI・AIエージェントやRAG環境では、このデータを用いることで地域や生活者グループの特徴・月次変化について、観測データに基づく回答生成、分析、予測、推薦を行えるようになる。広告設計、出店判断、観光施策、自治体施策、ナビゲーション、RAG回答生成などの領域では、地域・属性ごとの生活行動や施設接触傾向の違いを参照した意思決定や提案に活用できるとしている。

さらに、現実空間で動作するフィジカルAI領域においても、個別判断の事前分布や外部参照データとして活用できるとJMASは位置づけている。位置情報を座標情報のままではなく、施設ジャンルという生成AIが解釈しやすい語彙に変換することで、生成AI・AIエージェント・RAG環境から参照しやすい行動特徴量として利用できる点が特徴だ。

JMASは本データの提供開始にあわせて、サンプルデータ提供やPoC、RAG・API組み込み検証などの相談受付も開始している。今後、現実世界のデータをAIに接続する取り組みが、フィジカルAIをはじめとする幅広い領域でどのように活用されていくか注目される。


ロボスタオンラインセミナー情報

JR西日本が導入した「汎用人型重機」人機一体の金岡博士が登壇

「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」。
「汎用人型重機」「多機能鉄道重機」という新たな産業ロボットの概念を切り拓いてきた人機一体の代表、金岡博士がオンラインセミナー「人機一体に聞く「人型重機とフィジカルAI」社会実装のリアル ~人を拡張するロボットの最前線~」に登壇。
JR西日本と共同で開発・実証が進む「人型重機」による鉄道インフラ保守の最前線をご紹介。高所作業や危険作業を人に代わって担うロボットが、どのように現場へ導入され、実際の業務を変革し始めているのかを、具体事例とともに解説します。
また、ヒューマノイドやフィジカルAIの潮流にも踏み込み、人機バイラテラルアームに代表されるマニピュレーション技術の進化、人間の技能のデータ化・再現といった技術的アプローチについても、現場視点で整理します。

【オンラインセミナー】人機一体に聞く「人型重機とフィジカルAI」社会実装のリアル ~人を拡張するロボットの最前線~

先着50名様を無料でご招待します。詳しくはこちら

ロボットの世界大会「ロボカップ」にもヒューマノイド・フィジカルAIの波

ヒューマノイドとフィジカルAIで変革期を迎える「ロボカップ」の現状を解説するセミナー「ロボカップはヒューマノイド・フィジカルAI時代へ 世界大会2026が示すロボット競技の変革と新潮流」を開催します。

【セミナー】ロボカップはヒューマノイド・フィジカルAI時代へ 世界大会2026が示すロボット競技の変革と新潮流

「2050年までにサッカーのFIFAワールドカップ優勝チームに勝てる完全自律型ヒューマノイドチームを実現する」という壮大な目標を掲げて、ロボット競技の世界大会「ロボカップ」は1997年に日本からスタートしました。サッカーは認識、判断、移動、協調行動などAIとロボティクスの要素技術を総合的に必要とするため、研究開発を加速させる共通課題として選ばれました。

その後、レスキュー、ホーム/サービス、産業応用(インダストリー)などへ分野を拡大し、世界中の研究者や学生が参加するロボット・AI研究の国際プラットフォームへと発展しています。
本セミナーでは、ロボカップ日本委員会理事長であり、東京情報デザイン専門職大学教授の岡田浩之先生をお迎えし、ロボカップの歴史と現在地、ヒューマノイド化が進む背景、各リーグの最新動向、そして日本が直面する課題について解説いただきます。

さらに、韓国で2026年7月に開催される「RoboCup 2026世界大会」の現地レポートとして、写真や動画を交えながら、世界大会の最前線で何が起きているのかをご紹介いただきます。

先着50名様を無料でご招待します。詳しくはこちら

《ロボスタ編集部》

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