住友商事株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル、住商ベンチャー・パートナーズ株式会社は、ヒューマノイドAIロボットの研究・開発を手がける株式会社アトムのシードラウンドに出資したと発表した。
フィジカルAIで「人と同じ環境」での稼働を目指す
アトムは2025年11月設立の東京発スタートアップで、双腕二足のヒューマノイドAIロボットの開発に取り組む。フィジカルAIを基盤とし、環境認識・判断・行動生成といった知能機能とロボットの身体性を統合することで、人間と同じ環境で稼働可能なロボットの実現を目指している。
製造業や物流・運輸領域では、労働力不足や作業の高度化・多様化を背景に、従来の専用機による自動化では対応が難しい業務を担えるロボットへの期待が高まっている。同社はこうした社会的ニーズを見据え、将来的な量産および社会実装を視野に入れた技術開発体制の構築を進めている。
住友商事グループとの共同事業も視野に
住商ベンチャー・パートナーズは、AI技術やロボティクスの進化に加え、労働人口の減少や現場の高度化といった社会課題を背景に、ヒューマノイドロボット分野が今後の産業・社会において重要な役割を担うと判断。本分野が将来的に新たな産業の柱の一つになる可能性があるとして、住友商事グループにおけるヒューマノイドロボティクス関連の取り組みや共同事業の可能性も視野に入れながら関与を進める方針だ。
出資の決定にあたっては、アトムの技術的な先進性に加え、長期的な視点で事業を構想し社会課題の解決に取り組む姿勢、および今後の成長ポテンシャルを評価したとしている。
住商ベンチャー・パートナーズは住友商事のコーポレートベンチャーキャピタルとして2022年4月に設立。AI・量子、フィジカルAI・モビリティ、脱炭素など幅広い領域でアーリーからレイターまで投資を行い、住友商事グループとしてグローバルで累計300社以上のスタートアップへの投資実績を持つ。