株式会社アピリッツは、東京大学発のH2L株式会社が研究開発するBodySharing技術を活用した「フィジカルAI開発支援サービス」の提供を開始した。
スポーツ指導や製造業の技能継承において、「力加減」「筋感覚」「タイミング」といった身体知は映像では捉えられず、属人的なノウハウとして埋もれてきた。同サービスはこの課題に正面から向き合う。
4つのユースケースで身体知を事業化
同サービスは以下の4つのユースケースを対象とする。
Case 01「スポーツ指導」では、プロ・コーチの動きとユーザーのフォーム・力加減をリアルタイム比較し、生成AIが改善ポイントを言語化。野球・ゴルフ・テニス・ダンスなどに対応する。
Case 02「ファン体験」では、推しのモーションデータとユーザーの動きをシンクロ率で比較し、称号・ランキング・限定コンテンツで参加型体験を構築する。
Case 03「施設の新収益メニュー化」では、来場者のフォームや上達度をその場で可視化し、測定イベントや月額会員プランへ展開。ゴルフスクールやフィットネスジムなどが対象だ。
Case 04「技能継承」では、熟練技師の手元動作・力加減・タイミングをセンサーでデータ化し、生成AIが暗黙知を言語化。新人教育やロボット転写への活用も想定する。
構想整理から商用化まで5フェーズで伴走
支援フローは5フェーズで構成される。Phase 01(2~4週)で構想整理・PoC設計、Phase 02(4~8週)でプロトタイプ開発、Phase 03(2~4ヶ月)でMVP開発・ユーザー検証を実施。Phase 04~05では商用化・グロース・横展開を継続支援する。
技術基盤となるのはH2L社の筋変位センサー「FirstVR」とBodySharing技術だ。FirstVRは腕に装着するだけで筋肉の膨らみを光学的に計測し、力加減・筋活動・疲労度を取得できる。スポーツ動作解析アプリ「Maaart」でのPoC実績もある。
アピリッツはH2L社への出資を通じてこれらの技術を活用し、身体データ取得・AI分析・Web/アプリ開発を組み合わせた一気通貫の実装支援を担う。