Galaxeaヒューマノイド「Kengo」やゼロショット型エンボディッド「G0.5」が示す可能性 道具から労働力への転換フェーズ

Galaxeaヒューマノイド「Kengo」やゼロショット型エンボディッド「G0.5」が示す可能性 道具から労働力への転換フェーズ
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ロボットの立ち位置が転換点を迎えているかもしれない。これまでは特定の動作をプログラムされた「道具」として捉えられるケースも少なくなかったが、今や自律的に判断して動く「労働力」へと進化しつつある。

中国を拠点とするGalaxeaは2026年6月10日、エンボディドAIで稼働するヒューマノイドロボット「Kengo」や、ゼロショット型エンボディッド・ファウンデーションモデルと呼ばれる技術を基盤とする「G0.5」をYouTubeで公表した。

Kengo

優れた機動性と高い適応力を備え、現実の環境下でも進化を続ける能力を持つ。中でも、2体のヒューマノイドが荷物の受け渡しをしているシーンは印象的だ。

G0.5

事前に特定タスクの訓練を受けなくても、自然言語の指示だけで多様な作業をこなすことができる。

従来のロボット開発では、新しいタスクをロボットに教えるたびに大量のデモンストレーションデータと専用のトレーニングが必要だった。G0.5では「ゼロショット」、つまりタスク固有のデータをほとんど用意せずに新しい動作を実行できる。

把持・配置・引き出し・開閉といった基本動作をモデルの核として組み込み、それらを組み合わせることで複雑なタスクに対応する設計思想が採用されている。

G0.5の能力は、キッチン・オフィス・バスルームなど多様な実環境で実証されている。キッチンでの作業は、具体的な自然言語プロンプトを受け取り、動作を完了する。

トースターにパンをセットしてボタンを押す一連の操作も実行可能であり、実際の台所環境に対応している様子が確認される。

オフィス環境では、赤いペンを拾い上げて右手に持ち替えて所定の場所に置くといった細かな操作も自律的にこなす。

さらにバスルームでは、便器をブラシで磨くなど、力の加減が複雑な作業にも対応している。

これらすべてがゼロショットで実施されており、ロボットがその場で思考し、行動している点が特筆すべきポイントだ。

まとめ

今回紹介した2つの事例から、これまでの「タスクの訓練・記憶」というフェーズから「現場で行動を学ぶ」ことに変化しつつある状況が明らかになった。

この実践で学ぶという観点は、まさしく人間の働き方に一層近づいていると言えるだろう。


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《杉田 大樹》

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