東大松尾研発フィジカルAI企業のProx IndustriesがICRA 2026 VLAコンペで36チーム中2位

東大松尾研発フィジカルAI企業のProx IndustriesがICRA 2026 VLAコンペで36チーム中2位

東京大学松尾研発のフィジカルAIスタートアップ・Prox Industries株式会社は、一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)が実施したICRA 2026 Workshop「From Data to Decisions: VLA Pipelines for Real Robots」のコンペティションで、36チーム中2位を獲得したと発表した。

VLAパイプラインを競う国際ワークショップとは?

ICRA(International Conference on Robotics and Automation)は、ロボット工学・自動化分野における世界規模の国際学会だ。今回のワークショップ「From Data to Decisions: VLA Pipelines for Real Robots」は、VLA(Vision-Language-Action)モデルを実ロボットへ適用するためのEnd-to-Endパイプライン構築に焦点を当てた専門セッションとして開催された。

対象となるのは、データ収集・データキュレーション・学習戦略・推論時の意思決定・評価・ベンチマーキング・安全性・ロバスト性・汎化性能といった、実ロボット適用に必要な一連のプロセスだ。コンペティションのトラックでは「Mobile Manipulation Challenge」が実施され、参加チームは約1万時間の実ロボットデータを活用してVLAモデルを学習し、実機上で評価を競った。

なお、このコンペで用いられた約1万時間のロボットデータは、AIRoAがNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)から受託した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/生成AI開発加速に向けたデータ・生成AIの利活用に係る調査」で得られたものだ。国家プロジェクト規模のデータセットを活用した実証コンペという点でも注目が高い。

36チーム中2位——フィジカルAIの技術成果として位置づけ

Prox Industriesはモバイルマニピュレーション領域での実ロボットを対象としたVLAパイプラインの構築に取り組み、最終結果として36チーム中2位を獲得した。同社はこの結果を「フィジカルAIの社会実装に向けた技術成果」と位置づけており、今後もロボット基盤モデル・実機評価・Sim2Real/Real2Simを含む技術開発を推進するとしている。

Prox Industriesとは——「日本から物理知能を実装する」をテーマに

Prox Industriesは2024年6月に設立された東京大学 松尾研発のフィジカルAIスタートアップだ。「日本から物理知能を実装する」をテーマに掲げ、AIとロボットの融合によってこれまで人にしか担えなかった物理労働領域への知能実装を目指している。

フィジカルAIの中核技術を専門とする研究者・技術者が集まり、国内エンタープライズ企業を中心に複数のフィジカルAIプロジェクトを推進中だ。ヒューマノイドロボット・四足歩行ロボット・協働ロボット・モバイルマニピュレータといった多様な実機や、NVIDIA Omniverseを中心とするシミュレーション環境を活用しながら、高度な技術課題に取り組んでいる。

アカデミアの先端技術と産業現場のニーズをつなぎ、ロボット基盤モデルの研究開発から学習パイプラインの構築、実機導入に向けた評価・改善までを一気通貫で支援することで、フィジカルAIの研究開発と社会実装を前進させるとともに、日本の次の産業基盤づくりに取り組む姿勢を示している。

今回のICRA 2026でのコンペ入賞は、国内フィジカルAI領域における日本発スタートアップの技術力を国際的な場で示した事例として注目される。


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JR西日本が導入した「汎用人型重機」人機一体の金岡博士が登壇

「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」。
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【オンラインセミナー】人機一体に聞く「人型重機とフィジカルAI」社会実装のリアル ~人を拡張するロボットの最前線~

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ロボットの世界大会「ロボカップ」にもヒューマノイド・フィジカルAIの波

ヒューマノイドとフィジカルAIで変革期を迎える「ロボカップ」の現状を解説するセミナー「ロボカップはヒューマノイド・フィジカルAI時代へ 世界大会2026が示すロボット競技の変革と新潮流」を開催します。

【セミナー】ロボカップはヒューマノイド・フィジカルAI時代へ 世界大会2026が示すロボット競技の変革と新潮流

「2050年までにサッカーのFIFAワールドカップ優勝チームに勝てる完全自律型ヒューマノイドチームを実現する」という壮大な目標を掲げて、ロボット競技の世界大会「ロボカップ」は1997年に日本からスタートしました。サッカーは認識、判断、移動、協調行動などAIとロボティクスの要素技術を総合的に必要とするため、研究開発を加速させる共通課題として選ばれました。

その後、レスキュー、ホーム/サービス、産業応用(インダストリー)などへ分野を拡大し、世界中の研究者や学生が参加するロボット・AI研究の国際プラットフォームへと発展しています。
本セミナーでは、ロボカップ日本委員会理事長であり、東京情報デザイン専門職大学教授の岡田浩之先生をお迎えし、ロボカップの歴史と現在地、ヒューマノイド化が進む背景、各リーグの最新動向、そして日本が直面する課題について解説いただきます。

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