ハーバード大が開発中の「Octobot(オクトボット)」がまるでタコみたいな件

ハーバード大学にて、3Dプリンティング、機械工学、マイクロ流体工学を専門とする研究チームが「Octobot(オクトボット)」と呼ぶロボットを開発した。



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見た目はまるでタコだが、タコ同様の柔らかい、つまり骨格を持たない設計となっている。また内蔵されるパーツも全てソフトな素材で構成されている。

実際にタコの見た目だけではなく、機能面でも模したロボットである。



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サーボなどの稼働に必要とされるパーツも内蔵することなく、空気圧ベースで稼働する。手足の駆動は、過酸化水素から発生した酸素が膨張することで駆動される仕組みとなっている。

蛍光ピンク色の一過性インクと、青色の超弾性アクチュエータ層がスケルトンボディの内側にあるのが確認できる。



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そして、シンプルながらも自律行動(オートノマス)を行えるシステムとなっているのが最大の特徴となっている。

マイクロ流体論理を駆使した回路が組み込まれており、過酸化水素の膨張を回路に見立てて利用することで、シンプルなソフトウェアがネットワーク上で稼働するようになっている。現時点では1本ずつ手足を伸ばしていくような動きが可能である。


公開されている動画で、3Dプリンタでの製造過程から、実際の動きの様子が確認できる。



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まだ単純な動きのみがプログラムされている状態だが、今後、さらに実際のタコに近づける研究が進むことを期待したい。


僕はこう思った:
泳げるようになって、墨でも吐くようになったらすごいね。それはともかく、今回の設計・駆動システムは、硬い筐体・サーボ・電源といった今までのロボットの既成概念を覆すロボットの登場に繋がる可能性もあるので、引き続きウオッチしていきたいと思います。



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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。