【IoT業界探訪vol.4】LTから始まるIoTビジネス -エンタープライズIoTLT@三菱総合研究所-

2016年8月29日、三菱総合研究所で開催されたエンタープライズ IoTLT#4に行ってきました。

こちらはリレーションズの土屋さんdotstudioの菅原さんが毎月開催しているIoTLTのスピンオフイベントでビジネス現場でのIoTに注目したイベントになっています。

現状ではまだまだビジネス現場では物珍しさが目立つIoTですが、皆さんがどのように活用されているのかお話を聞いてきました。


米櫃センサーの話(仮) ジョーカーピース 住田賢司さん

センサーとアプリと決済システムを合わせ、米びつを再発明したい、という住田さん。ものづくりの本場、東大阪ならではですが、筐体制作の苦心などもお話しもされていました。

今後は「お米を楽しむ」というコンセプトで、購入する品種や適した炊き方など、お米にまつわる様々なアドバイスなどをしてくれる「米ライフ(マイライフ)」というサービスを展開していくそうです。


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IoT検定の話(仮) サートプロ 近森満さん
関連サイト
発表資料

IoTで最適なソリューションを提案するためにはハード、ソフト、インフラ、セキュリティなど広い範囲の知識が必要です。これらに関する知識レベルを確認するための検定制度を運営されている近森さん。

IoT検定レベル1の受験金額は、10,800円。問題は70問出題され、60%の正答率で合格となります。レベル2の試験や海外展開などは現在準備中。IoT検定は、「専門的な教育の足がかり」として、「異業種がコラボする際の共通言語を作る目的」で運営されています。


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関連サイト
IoT検定


ブラジルより!CI&TのLean&Agileエンタープライズ開発とIoT
CI&T株式会社 川渕洋明さん

こちらはブラジルにヘッドクォーターがあるちょっと珍しいSI企業のご紹介です。
技術力にたけていながらも人間中心設計デザインなども得意で、IoTに関する事例も多いそうです。
ワークショップやプロトタイピングを重視し、現場の納得感を持たせたうえで、アジャイル開発したサービスを世界的に展開できるとのこと。
イベントなども開催しているようで、この会では直近のワークショップ(登録から全編英語!)の案内などもされてました。ご興味のある方は是非チェックしてみてください。


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920MHz LoRa モジュール紹介
noboru matsumotoさん

IoTLTでも何回か登壇しているという松本さん、920MHz帯で遠距離通信が可能なLoRaモジュールの紹介です。
数百bps/数キロbps程度ながら80キロ以上伝送可能。
回線を使用しないため、遠距離、複数の拠点でも低いランニングコストで運用できるということで、農業や、郊外のインフラなど使い方がいろいろありそうですね。


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エンプラ流?エッジコンピューティングのつくりかた!
dasuさん

工場などに実装されているセンサーのデータをクラウドで処理する際に、オペレーター不在でも確実に運用できる、低メンテナンスコストなシステムの構築についてお話しされていました。
様々な仕様のセンサー機器が運用されていることが多い「ゲンバ」で運用するには、対応力が高く、シンプルなシステムを構築する必要がある。とのことでエンタープライズIoTならではの現実的なソリューションをご紹介しておられました。


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オープンソースMQTTゲートウェイ(仮)
Takashi Imotoさん

Imotoさんは、IoT分野で広く使われているプロトコル「MQTT」。その周辺技術としてブローカーや、ライブラリの紹介をされていました。
MeshbluはMQTT、HTTP REST、WebSocket、CoAPなど複数のプロトコルを使って相互にブリッジすることができるオープンソースのメッセージングゲートウェイ。
PahoはM2M用のライブラリ。コネクションレスなので、低消費電力。マルチゲートウェイなのも特徴とのことです。
特に、Pahoは日本の山口知昭さんが開発したそうで、お話も聞きやすいかと思いますのでぜひチェックしてみてください。


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IoT案件相談を受けて分かった現場担当がIoTを進めるときの注意(仮)
ニフティ 金岡さん

IoT事業をスタートするにはアプリの開発やインフラの選択など、参入障壁が高いうえに、ほとんどの場合は新規事業開発と同義です。
そのため、プロジェクトの存続は非常に難しい。

ニフティのIoTデザインセンターは、プロジェクトの初期からサポートしており、金岡さんはその中で得た知見を共有してくださいました。
ブレストで出てきたアプリのモックアップをとりあえず作って触ってみたり、コンセプトイメージ映像などを制作したりと、「目に見えるものをいち早く作る」。

プロジェクト内部、外部のステークホルダーを積極的に巻き込んでいくことで、「会社丸ごとで当事者意識を持ってもらう」

ことが大事とのこと。
プロジェクトが行き詰ってしまう前に一度ご相談してみるといいかもしれませんね。



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Qrio Smart Tagの企みについて(仮)
Qrio株式会社 山口 隆広さん

発表資料

ロボスタでもインタビューさせて頂いたスマートロックを製造しているQrio株式会社。
今回紹介されていたのはスマートタグでした。
スマートタグは、スマホやPCがなくても、インターネットサービス届けられるデバイスです。このデバイスをうまく使えば、デジタルデバイドの解消の一助になりそうですね。
また、その先には、「あらゆるものにユーザーインターフェースを与える」という未来を考えているとのことで、どんなサービスができるのか、非常に楽しみでした。
面白いアイデアを実現するためのツールとしてうまく使ってほしいとのことでしたので、活用できそうなアイデアをお持ちの方は動向に注目しておくとよいかもしれませんね。


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スポンサーLT
三菱総合研究所 大川真史さん

発表資料
スポンサーLTは、この会場を提供してくださった三菱総合研究所の大川さん。
数多くのサービス開発支援をしている中で頻繁に感じるのは、「なぜつながなければいけないのか。」をきちんと考えている人が少ない。ということだそうです。
サービス開発の全段階で、ユーザージャーニーを作って、きちんと考えていくべきと強く感じられているとのこと。

また、中小製造業こそが、業種に合わせたオリジナリティのあるIoTソリューションのうまみを感じることができる。と日々感じているそうなので、ぜひエンタープライズIoTLTでの活動を通して、その手助けをしていってほしいですね。
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いかがだったでしょうか。
毎回200人以上を動員し、いまや参加者を収容できる開催場所に困るようなイベントに成長したIoTLT。これからも地方や分野など様々な切り口でスピンオフ企画が進行しているそうです。
気になる方はぜひこちらのFBページに登録して情報にキャッチアップしてください。

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梅田 正人

大手電機メーカーで生産技術系エンジニアとして勤務後、メディアアーティストのもとでアシスタントワークを続け、プロダクトデザイナーとして独立。その後、アビダルマ株式会社にてデザイナー、コミュニティマネージャー、コンサルタントとして勤務。 ソフトバンクロボティクスでのPepper事業立ち上げ時からコミュニティマネジメント業務のサポートに携わる。今後は活動の範囲をIoT分野にも広げていくにあたりロボットスタートの業務にも合流する。

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