中学生らが速さ・創作を競うロボットコンテスト「第1回ロボプロ全国大会」が開催、MVPにはカエルロボなど
ヒューマンアカデミー株式会社は、2017年12月2日(土)、千葉工業大学・東京スカイツリータウンキャンパスにて、ヒューマンアカデミーロボット教室 ロボティクスプロフェッサーコース初のコンテストである「第1回ロボプロ全国大会」を開催した。
全国大会は、①マイコンボードとプログラミング用ソフトウェアを活用して、オリジナルロボットを製作し、プレゼンテーションする「創作ロボット部門」、②複数のカラーラインがひかれたコース上を、センサーを活用したロボットで走行させてゴールまでのスピードを競う「ライントレース部門」、③200センチメートル四方のフィールドを、プログラミングで自律制御させたロボットを自由走行させる「フリー走行部門」―の3部門で開催。予選を勝ち抜いた、11歳~17歳の総勢15名の子どもたちが、各部門の優勝・最優秀賞・MVP賞を目指して競技・プレゼンに臨んだ。
全部門を通じて最も評価の高い出場者に送られる「MVP賞」は、「創作ロボット部門」で「カエルロボ」を製作し、最優秀賞を受賞した狭山池前教室(大阪府)・修了生の鳥山樹君(17歳)と、「ライントレース部門」で1位を獲得した国府教室(愛知県)の伊藤空君(15歳)の両名。鳥山君のカエルロボは、モーターを使ってジャンプをするなどの仕組みが高く評価された。伊藤君は、圧倒的なスピードと挑戦的なレースへの姿勢が高く評価された。また、「フリー走行部門」では、中野教室(東京都)の川奈部和音君が最優秀賞に選出。「農家の後継者不足をロボットで解消したい」というテーマ性と、プレゼンテーション能力が高く評価された。
本大会の審査委員長は千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長の古田貴之氏が務めた。
古田氏は、総評として、「ロボティクスプロフェッサーコースが開講して4年目にも関わらずこんなにハイレベルな作品が出てくるとは思いませんでした。また、こんなにおもしろいライントレース競技の大会を、私はこれまで見たことがありません。本大会は、これからの未来を感じられる大会だったと思います。ロボットを作ることも重要ですが、「ロボットの技術をどう使うか、その技術を使って世の中をどう良く変えていくか」が最も重要だと思います。来年の大会も楽しみにしています。」とコメントした。
部門ごとの結果は以下の通り。
愛知県 国府教室 伊藤 空君(15歳)<1位>
大阪府 狭山池前教室 矢部 雄大君(14歳)<2位>
岐阜県 西可児教室 田口 貴人君(13歳)<3位>
岐阜県 西可児教室 熊谷 拓海君(11歳)
大阪府 狭山池前教室 宇津 凌君(12歳)
大阪府 狭山池前教室 岡崎 叶夢君(13歳)
愛知県 豊明教室 長谷川 巧海君(13歳)
沖縄県 とまり教室 渡嘉敷 裕真君(14歳)
フリー走行部門
東京都 中野教室 川奈部 和音君(13歳)<最優秀賞>
東京都 南大沢教室 伊藤 聡太君(14歳)
東京都 南大沢教室 武田 和樹君(16歳)
東京都 南大沢教室 三樹 拓弥君(15歳)
創作ロボット部門
大阪府 狭山池前教室 鳥山 樹君(17歳)<最優秀賞>
大阪府 寝屋川駅前教室 新家 知也君(14歳)
東京都 南大沢教室 森本 翼君(16歳)
「ヒューマンアカデミーロボット教室」は、ロボットクリエイターである高橋智隆氏をアドバイザーに迎え、2009年6月にスタート。全国にフランチャイズ教室を展開し、教室数は約1,100教室、在籍生徒数は17,000名を超える日本最大級のロボット教室。今回の大会に出場したのは「ロボティクスプロフェッサーコース」の生徒たち。このコースは、そのほかのプログラミングコースの修了者または中学生を対象とした、ロボット工学やプログラミングを学ぶことができるコースだ。