株式会社Closerは、プレシリーズAラウンドの1stクローズで総額4.2億円の資金調達を実施したと発表した。
リード投資家はAngel Bridge株式会社で、既存投資家の株式会社ディープコアが引き受け、併せて株式会社三井住友銀行からの融資も活用している。
調達の概要
今回の調達により、開発、製造、営業、アフターサポートへの投資を拡大し、ロボットの社会実装を加速する方針である。Closer Roboticsは、産業用ロボットに搭載する高度なアーム制御や3DビジョンAI、スマホ感覚の簡単操作などの独自を核にソフトウェア、現場で「高度」かつ「誰でも簡単に」使えるロボットパッケージを展開している。
製品は小型協働パレタイズロボット「Palletizy」や小袋移載ロボット「PickPacker」など。


自動化ニーズと技術の特徴
製造業や物流業、とりわけ食品・化粧品・医薬品産業では、労働力不足を背景に自動化需要が急増している。
一方で、従来型のロボットシステムは導入コストの高さ、設置やロボットティーチングの複雑さ、特定作業に限定されがちな柔軟性の不足、導入スペースの制約などが課題だった。
Closer Roboticsは、フィジカルAIで、ソフトウェアとハードウェアの統合により、多品種・変動のある現場でも扱いやすいロボット化を目指す。
大手食品グループ、化粧品医薬品メーカー、包装資材メーカーなどを中心に導入を拡大している。
事業展開と採用
資金調達に合わせ、事業拡大に向けて全方位で採用を強化する。募集ポジションは、開発部門マネージャー候補、ロボットソフトウェアエンジニア、生産技術エンジニア、ロボットUIエンジニア、法人営業など。
同社は2021年11月29日(月)に設立。RoboCup世界大会での実績や、孫正義育英財団・IPA未踏事業の採択経験、Forbes 30 under 30 Asia 選出など、多様なバックグラウンドを持つ人材が在籍する。資本金は230,000,050円である。


