AlgorizedとKUKAが協働ロボットの安全を再定義、意図予測AIを「CES 2026」で公開

AlgorizedとKUKAが協働ロボットの安全を再定義、意図予測AIを「CES 2026」で公開

AlgorizedとKUKAは、人と協働するロボットの安全を再定義する「予測型安全エンジン」を発表した。エッジAIのみでリアルタイム動作し、停止や大幅な速度低下に頼らず安全とスループットの両立を狙う。この技術は「CES 2026」でも披露されている。

Texas InstrumentsのIWR6843AOP mmWaveレーダーセンサーを採用し、SIL2認証の安全性と高解像度センシングで人の存在と動きを精密に検知する仕様である。

「CES 2026」で披露、ロボットが意図を先読み

Algorizedのpeople-sensing foundational modelをKUKAのロボットアームへ直接統合することで、人の生理、意図、動作を先読みし、遮蔽や暗所、視界の乱れがある環境でもリアルタイムに挙動を適応させる。

会場では「Glass Box」デモにより、機械が人を分類し意図ベクトルを推定、速度を動的に調整して停止せずに協調動作する過程を可視化する。

無線×エッジAI、物理ベースの認識

「ピクセルではなく物理へシフト」の方針のもと、Algorizedのエンジンは完全にエッジで動作し、無線センサーを使って物理ベースで環境をデジタル化する。

以下の5つの能力を提供しているシステムとなっている。

  1. エンティティ分類:人間、ロボット、資産を識別し、安全ロジックを必要な場所にのみ適用する。

  2. 微細な動きとバイタルサイン検知:呼吸や心拍を検知。動かない作業者も見逃さない設計だ。

  3. 非視覚的な意図認識:動きの軌跡、姿勢、接近角度を理解し、意図(受け渡し、通過、危険)を予測する。

  4. 遮蔽耐性:煙、暗所、雑音、部分的な遮蔽物を透過して検知できる。

  5. エッジでの独立処理:レイテンシゼロ、クラウド依存ゼロ。知能は機械上に存在する。

産業適用と企業代表者のコメント

Algorizedはスイスの「壁越し人検知」の研究を起点に、ソフトウェアのみのエッジAIスタック(モデル、ツール、センサーフュージョン、インフラ)を展開し、Amazon Industrial Innovation Fundの支援を受けている。

KUKAは産業用ロボットやAMR、コントローラ、ソフトウェア、クラウド型デジタルサービスを提供する。

AlgorizedのNatalya Lopareva氏は「安全性を知能の問題として捉え、KUKAロボットに“直感”を与えることで、作業者の次の動きを事前に理解するワークフローを可能にする」とコメントし、
KUKA GroupのChristoph Schell氏は「安全を制約から知能的な推進力へと変えるパートナーシップだ」と述べた。

《ロボスタ編集部》

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