2017年を振り返る すごいロボット7選、会話ロボットから産業用ロボット、デリバリー、モトロイド、拍手ロボなど

2017年もいろいろなロボットが登場しました。皆さんはどんなロボットが印象に残っていますか?
今年を振り返ってみて、いろいろな意味で「凄い」と思ったロボットをピックアップしました。


ヤマハの自立するロボット・オートバイ「MOTOROiD」

【未来感がすごい】
姿はオートバイだが、まさにロボット。音声認識システムを搭載し、呼びかけに応じて自律的にスタンドをあげて、二輪なのに静止のままで直立、「来い」と指示すればノロノロと自律して近付いてくる。ユーザーの「ストップ」のジェスチャーをビジョンで認識する。

[編集部コメント]

YouTubeに投稿した動画が視聴回数130万回を突破、ロボットスタートのチャンネル登録も5000件を超えました。世界的に注目されている技術だということを数字で示したものになりました。それにしてもこの技術を数ヶ月で開発したというのですから、すごい・・・

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はま寿司に入社したPepper

【レスポンスと実用性が凄い】
回転寿司チェーン「はま寿司」で働いているPepper。来店顧客を受付けて、空いている席にご案内。満席の時は受付番号票をプリントし、待合で待ってもらうようにご案内。席が空いたら番号で呼んで、空いている席番号を案内する。

[編集部コメント]

街でたくさんPepperを見かけるようになりましたが、最もすごいPepperだと感じています。混雑時間に実際に働いているところを見るとちょっとした衝撃ですよ(笑)。基本的に動作のレスポンスが凄くいいし、順番がきたお客を呼び出したり、呼び出してもお客が来なかった場合の対応、その間に新規来店客の受付をしたり、この作業を全部ひとり(1台)で切り盛りしているのを見るとまさに自動化の未来を先取りした感じがあります。
あとは、移動できれば完璧です。


客室用デリバリーロボット「Relay(リレイ)」

【移動が凄い】
品川プリンスホテルが導入した客室用デリバリーロボット。スタッフがロビーで部屋番号を入力すると、部屋まで自走して品物を届けてくれる。エレベーターにも乗ってフロアの移動もOK。もちろんお客様にぶつかったりしない。移動型ロボットの可能性を切り開く。

[編集部コメント]

シリコンバレーのベンチャー企業が開発し、米国では既に数年前からホテルに導入がはじまっていたので「ついに来たか!!」という感じ。日本ではNECネッツエスアイが開発や販売、メンテを担当しています。カップル向けのクリスマス・サプライズ「ロボットが届けるクリスマス」宿泊プラン(2017年は終了済み)も遊びゴコロがあって好きです。


ソニーのペットロボット「aibo」ふたたび

【可愛さとみんなの期待感が凄い】
2017年、ロボットの話題をさらったのはペット型ロボット「aibo」の新種発表だろう。昔のAIBOとはデザインのコンセプトが異なるが、人気は健在で初回と第二回販売は数10分で完売。新年1月11日(ワンワンワン)に誕生する。

[編集部コメント]

販売目標なども公表されず、ソニー自身も市場にどれだけ受け入れられるか、まだ手探りという状況です。実際に見るととても可愛いし、複数台並んで歩くのを見たら一発で欲しくなります。ただし、買い切り商品ではなく、3年の総額で30万円くらいすることからも、ビジネスとして成功するにはただ「可愛い」だけでは今後の市場の伸びは難しいでしょうね。どんな進化をするのか期待してます。



双腕マルチモーダルAIロボットアーム

【模倣学習/予測学習が凄い】
「2017国際ロボット展」でデンソーウェーブが技術発表した双腕のマルチモーダルAIロボットアーム。注目すべきは「汎用性」を重視し、双腕と5指で作業する点と、VRやディープラーニングと予測学習を使ったティーチング。野菜の盛り付けをしたり、タオルを畳んだりなど、力加減が重要で状況を見ながら行う作業は従来の産業用ロボットには簡単ではなかったが、それを人間っぽくやってのける。

[編集部コメント]

最初の学習はVRゴーグルをかけた人の真似をしてロボットが作業する模倣学習が基礎となります。学習が完了すると、ロボットが完成イメージを予測しながら、人間のように動きます。このティーチング手法によりプログラミング不要で、機械学習用のビッグデータも不要、人間が数十回やって見せるだけでロボットか修得すると言うのは驚愕。ロバスト性も凄い!



ロビ2とロビライド

【一体感が凄い】
2017国際ロボット展のデモでびっくりしたひとコマ。
ロビ2がロビライドに乗って走る動きに注目。ロビ2が重心を倒すとそれに沿って向きを変えるロビライドとの一体感。なんとなく見ていたら気付かないけど思わず「ええ~っ!?」。いろいろ聞きたいことが湧き出してくる。だって、そもそもロビ2は操縦型ロボットじゃないのに、どうやってロビライドに乗って操縦してるの!?




ビッグクラッピー(Big Clapper)

【集客効果が凄い】
拍手したり応援したり、置いてるだけで人が寄ってくる拍手ロボ「ビッグクラッピー」。
国際ロボット展のロボスタブースに置いてみたら、噂が噂を呼んで、ツイートがリツイートされて噂を呼んで、インスタもスナチャもみんなカモン!な感じの集客ロボット。

[編集部コメント]

これ凄いんすよ!好きな言葉喋らせることもできるんすよ!今度、海外デビューもするらしいっスよ、しかもCES2018っスよ!セスっつったらハンパねっスよ、ロボット業界の甲子園っスよ、あれ? 後楽園でしたっけ? 失楽園? とにかく凄いんすよ


2018年はどんなロボットが登場するか、楽しみですね!!

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ロボスタ編集部

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