約192億円もの資金が動く世界屈指のAIスタートアップ企業の大会「NVIDIA Inception アワード」決勝進出の注目の6 社は

世界屈指のスタートアップ育成プログラム
「NVIDIA Inception Program」

将来有望と判断したスタートアップ、約2,200社に対し、GPUシステムやディープラーニングのツール、トレーニング、マネジメントの支援などを行う、NVIDIAの育成プログラム(アクセラレーター)が「NVIDIA Inception Program」だ。

そして、毎年その成果を競うイベント「NVIDIA Inception award」が開催され、最も優秀だと評価された企業に賞が贈られる。2015年以降に起業し、ディープラーニングを使ったサービスや製品を開発しているスタートアップ会社のみが参加することができる。


投資に直結するアクセラレータープログラム

気になる昨年の賞金総額は実に1.6億円。
セミファイナルは、8分間のプレゼンテーションと4分間の質疑応答で構成される。審査員には、NVIDIAのほか、ゴールドマンサックスやフィデリティ・インベストメンツなど銀行等の投資家も参加する。それによって、評価の高いスタートアップ企業に対しては、投資家からのオファーが直接届けられるしくみがとられている。優勝賞金は1.6億円だが、昨年の”投資”実績としては、優勝者と投資家のメガネにかなった参加企業を含めると、合計約192億円もの資金が動いたとされている。
こうした背景もあり、スタートアップを対象にしたイベントの中では最大規模となっている。


自律型システム、エンタープライズ、医療の3カテゴリー

今回は「NVIDIA Inception award」の第三回目として開催され、自律型システム、エンタープライズ、医療の3カテゴリーで募集が行われた。決勝大会は3月25日からシリコンバレーで開催される「GTC 2018」で行われる。

そのステージに立つため、応募企業200社から12社が選抜されていたが、3月6日、セミファイナルが開催され、6社に絞り込まれた。


200社のスタートアップ企業から選ばれた、注目の6社は

決勝大会に進む6社は下記のとおり。


自律型システム

Ghost Robotics
米国、ペンシルベニア州フィラデルフィア:
革新的な多脚ロボットを開発し、起伏のある場所や過酷な環境で使用される自律式無人陸上車両の市場を変革している。

Kinema Systems
米国、カリフォルニア州メンローパーク:
物流および製造業界向けに、ディープラーニングと3Dビジョンを活用した革新的なロボットソリューションを構築している。




医療

Subtle Medical
米国、カリフォルニア州パロアルト:
画像の取得、復元、処理、分析といった機能の向上を通じて、医用イメージングシステムを進化させるディープラーニング・テクノロジーを開発している。




Cambridge Bio-Augmentation Syetems
英国、ケンブリッジ:
機械学習とAIを活用し、神経シグナルを理解しようとしている。同社の目標は、人間の身体の一部であるかのように動作するバイオニックアームを作ることだ。思考だけで制御できるようにし、さらには使用者への知覚のフィードバックの実現をしようとしている。



エンタープライズ

CrowdAI
米国、カリフォルニア州マウンテンビュー:
最先端の人工知能を使用して、人工衛星や航空機で撮影した動画や静止画から自動的に物体を検出しようとしている。




AiFi
米国、カリフォルニア州サンタクララ:
コンビニエンスストアから大手小売店まで多様な店舗向けに、世界初の拡張可能な「レジなし」ソリューションを発表している。



今回敗退したが有望な企業6社

今回、決勝大会に進むことはできなかったものの、健闘したセミファイナリストはこちら。


自律型システム

Morpheus Labs
英国、オックスフォード:
自動運転車および交通モデリングアプリケーション向けの機械学習テクノロジを開発。このテクノロジを活用して、人間の実演を材料に、自律型システムに複雑な課題の解決方法を学習させることができる。

Cochlear.ai
韓国、ソウル:
信号処理とディープラーニングテクノロジを活用して音声の意味を理解できるAIシステムを開発している。

エンタープライズ

DarwinAI
カナダ、ウォータールー:
クラウドコンピューティングからエッジコンピューティングに至るまで、人々のニーズや要件に応じて最適化されたディープラーニング AIソリューションを構築。

Determined AI
米国、カリフォルニア州サンフランシスコ:
エンドツーエンドのディープラーニングワークフロー エンジンを開発。このエンジンは、機械学習エンジニアやデータサイエンティストの生産性を高めることを目的とし、収益を創出する機能に適した推奨アクションや What-If シナリオを提供する。


医療

Parabricks
米国、ミシガン州アナーバー:
最先端のディープラーニング技術を活用して遺伝子データの解析を高速化し、病気の治療方法に変革をもたらす。


Phenimic AI
カナダ、トロント:
診断や新薬の開発に役立てられるよう、生体画像判読を自動化する、ディープラーニングを活用したプラットフォームを開発。

前述したが決勝大会は「GTC 2018」のイベント内で開催される。
どのスタートアップに栄冠が輝くか。
ロボスタでもレポートする予定なのでお楽しみに!!

また、3月27日の決勝大会以外にも、GTCではさまざまなスタートアップを紹介しており、展示ホールのスタートアップパビリオンや期間中のテクニカル セッションで、Inception Program参加企業各社の最先端のテクノロジに触れることができる。

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ロボスタ編集部
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