テーマは「ロボット」 富山県・北陸能開大の40周年記念式典で、森山和道氏が講演

富山県・北陸職業能力開発大学校は、今年で開校40周年を迎えた。その記念式典が、9月7日(金)に新川文化ホール(大ホール)で開催される。

記念講演およびパネルディスカッションのテーマは「ロボット」。前編となる記念講演には、ロボスタでも連載を行なっているサイエンスライターの森山和道氏が登壇。長きに渡り、最前線でロボットの進化を見続ける森山氏が「ロボットによる第4次産業革命」と題して、ロボットがこれからどうビジネス・産業を変革していくかを最新の事例を交えて紹介する。ロボットの活用を考えている方、ロボットを開発している方、学んでいる学生にとって、非常にためになる内容になるだろう。

後編のパネルディスカッションにも、引き続き森山氏がコーディネーターとして参加。富山大学 工学部 機械知能システム工学科 神代充教授、株式会社不二越 上席執行役員 ロボットシステム担当 国崎晃氏、YKK株式会社 執行役員 工機技術本部 製造技術開発部 APグループ長 澤田喜和氏と共に、「『ロボットの進化でものづくりはどう変わるのか?』―未来を切り拓くエンジニアのために―」と題して、ディスカッションをしていく。


不二越は、産業用ロボット分野でも大きな世界シェアを持つ老舗メーカーだ。同社は今年、新型の協働ロボット「CZ10」を発表するなど、労働人口の減少が進む日本の生産性向上を目指し、人と共に働けるロボットを開発している。


不二越のMZ12

今回登壇する国崎氏は、同社においてロボットの事業を推進する立場にある人物。現在、現場ではどのようにロボットが活用されているか、興味深い話が聞けることだろう。

YKKは昨年4月、富山県黒部市に先進ロボットFAセンターを設置。来年3月には、12億円を投下し、黒部製造所の施設内に物流施設を開設する。


YKKの主要拠点・黒部製造所

ファスナー製品の梱包や発送までを自動化する、先進的な物流施設になる予定だ。澤田氏からは、富山で行われるこのチャレンジの一端が語られることになるだろう。

富山大学の神代充教授は、握手ロボットの研究を行なっている。200人の握手を解析し、最適な間合いを研究。今後ロボットが人との共同作業を担う際、ものの受け渡しなどでこの研究は応用される。現在、協働ロボットの市場が世界的にも注目されているが、同市場において非常に重要となるインタラクションの部分の研究を行っており、その最新の研究を知ることができる。

この4名によるディスカッションは、濃厚な1時間になりそうだ。

当日は13時から受付が開始され、13時半に開式。記念講演は15時-16時、パネルディスカッションは16時-17時が予定されている。当日は、講演の他にも、北陸職業能力開発大学校による総合制作・開発課題実習等展示も合わせて行われる(13時-17時)。一般参加者も入場・聴講ともに無料で、事前登録は不要。最新のロボットの話に耳を傾ける1日にするのも良いだろう。

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ロボスタ編集部

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