マッサージロボット、リッコーと豊橋技術科学大学が共同開発を開始

株式会社リッコーと国立大学法人豊橋技術科学大学は、5指ハンドを有するマッサージAIロボットの共同開発をスタートしたことを発表した。​​

今回のプロジェクトでは、熟練の按摩マッサージ指圧師の施術を再現し、AIが施術を行う度に個人に応じた施術内容を学習する「人に寄り添った」マッサージAIロボットの開発を行っている。この技術を取得、提供する事で、コリなど身体の悩みを持つ人だけではなく、施術者の肉体的負担の軽減や施術者の人手不足解消などに貢献できるという。



ロボットは、カメラ制御部、位置決め部、ハンドロボット部と大きく3つの要素から構成されている。施術は、まずカメラ制御部がRGB-Dカメラにより肩や腰などの位置を把握し、位置決め部がハンドロボット部の搬送を行う。その後、ハンドロボット部が5指ハンドを使い施術を行ってくれるという流れだ。

学習項目として人間の動きをパラメータ化し、将来的にはAIによって最適で柔軟な指の動きを再現できるよう目指す。また、制御情報をデータベースに格納し、分析を行い、施術を重ねるたびに個人に応じた最適な制御を行うことを目標としているという。


ハンドロボット部のハンドは、掴むための4指と押すことに特化した母指からなり、触覚センサで最適な力の付与を行う。

現在、このマッサージロボットは、ハードウェア部分の開発が終了し、今後は、知能部分の開発とインテグレーション(ソフトウェア・ハードウェアの統合)を行なう予定だ。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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