成田空港のトイレは空きや行列の状況がすぐわかる IoT、大型液晶、タブレットリモコンを装備したTOTOの最新のトイレ空間「experience TOTO」

TOTO株式会社は、IoTを活用した最先端のおもてなしトイレ空間「experience TOTO(エクスペリエンス・トートー)」を2019年4月3日(水)に成田国際空港第1ターミナルビル南ウイング1階(到着ロビー)にてオープンすることを発表した。

TOTOは中期経営計画「TOTO WILL2022」で「日本を世界のショールームに」を掲げ、パブリックトイレの充実をめざしている。「experience TOTO」は入国した最初のトイレとなる。TOTOと成田国際空港のコラボレーションにより、「日本のきれいなトイレ文化」を訪日外国人の方々に体験してもらうことを目的に開設。なお、両社のコラボレーションによるトイレ空間は、2015年4月に開設して以来2件目となる。

このトイレ空間には、正面壁面(ファサード)に設置した4枚の大型液晶パネル、NTT東日本・バカン・TOTOの共同企画による、「experience TOTO」専用の「タブレットリモコン」そして、IoTを活用したリアルタイムのトイレ混雑状況の確認、清掃器具のモニタニングといった様々な技術が導入されている。


IoTの活用

IoTは、トイレブースの使用状況・行列状況の確認、そしてトイレ器具のモニタリングに活用される。トイレブースの使用状況の確認できる仕組みは、トイレブースのドアに設置したセンサーと行列状況を感知する解析技術によりトイレ使用状況を把握。これをクラウドを介して、空室/混雑状況および行列発生状況を液晶パネルに5言語(英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語・日本語)で表示を行い、実現している。

センサー情報により利用・混雑状況が確認できる(NTT東日本・バカン・TOTOの共同企画)

トイレ器具のモニタニングでは、トイレ器具のセンサー情報や、ON/OFF情報をクラウドを介してモニタリングすることで、トイレの利用実態や消耗品の残量などを把握することが可能。

トイレ器具のモニタニングは、KDDI・TOTOの共同企画

また得られた情報を「清掃管理」「設備管理」の2つに整理して見える化することにより、各トイレ器具の利用頻度や、トイレブースの長期滞在、水石けんの残量などを遠隔で把握することができる。

左が男子トイレ、右が女子トイレのイメージ


4枚の大型液晶パネル

大型の液晶パネルは、縦長の液晶パネル4枚をインテリアの一部として溶け込むように配置されている。4枚で1つとなる映像を流すことで、1枚の大型液晶パネル以上のインパクトを与え、液晶には、上質で快適なトイレ空間をイメージさせる「水」をテーマとした映像が流れる。





タブレットリモコン

タブレットリモコンは、温水洗浄便座「ウォシュレット」の操作リモコンとして試験導入される。従来のボタン式のリモコンでは日本語と英語の2言語対応だったが、タブレット化により日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の5言語に対応。


また、操作パネルはタブレット画面の下半分に納め、上半分のインフォメーションスペースをつかって「ウォシュレット」未経験の訪日外国人の方々へ、分かりやすく、楽しく「ウォシュレット」を体験するための情報や動画が流れるようになっている。


同トイレ空間は、成田国際空港第1ターミナルビル南ウイング1階、国際線到着ロビーに面した既存トイレを改修して設置され、南ウイングから入国した訪日外国人の方々が、最初に使用できるトイレとなる。

関連サイト
TOTO株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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