医療の「匠の技を医療現場に届ける」AI技術でインフルエンザの早期発見を目指すアイリス、12.5億円の資金調達

アイリス株式会社は、塩野義製薬、Beyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合を引受先とする、12.5億円の第三者割当増資を発表した。

同社は「匠の技を医療現場に届ける」をミッションに、人工知能技術を用いた高精度・早期診断対応のインフルエンザ診断支援AI医療機器を開発している。

2020年以降、頻度の高い疾患についてAIを活用した診断・治療支援の実用化を目指す

同医療機器は、インフルエンザ患者の99%にみられるインフルエンザ濾胞(ろほう)の観察をすることでインフルエンザを判定し、インフルエンザ濾胞を他の濾胞と区別することができる「匠の医師の目」をAIで再現することを目指している。

濾胞(ろほう)は、インフルエンザ患者ののどに見られる腫れ物。インフルエンザに限らず多くの風邪や、あるいは全く健康な人であっても、のどの奥には似たような膨らみがある。しかし、インフルエンザの場合だけに現れる特徴(表面の色調や艶やかさ、大きさや盛り上がり方など)が、この濾胞にはあるという。

のどの膨らみのパターン認識技術は、医師にとっても習得に年月を要する技術だが、写真を見比べて特徴を検出するのはディープラーニングと相性が良い。そこで、従来の鼻の奥に綿棒を入れて行う検査の代わりに、のどを写真撮影することで、簡便・正確・そしてより早期からのインフルエンザを判定する。

同機器は、臨床研究法に則った臨床試験を既に実施しており、第一種医療機器製造販売業許可を取得している。今後は、高精度・早期診断可能なインフルエンザ診断支援AI医療機器を医療の現場へ届けるために薬事承認および保険適用を目指す。

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アイリス株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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