Pepperがドライバーの健康を管理する 運送業向け点呼支援&健康管理システムが開始

運送業において毎朝実施されている点呼。これは本人の健康状態や酒気帯びの有無などについての報告をし、確認を行うという重要な役割を持つ。しかし24時間稼働する運送業などの現場では、人手不足や高齢化に伴う管理者の確保が大きな課題となっている。

株式会社ウイズは、Pepperを活用した点呼支援&健康管理システム「kenco(ケンコ)」を運輸・交通業界向けにリリースしたことを発表した。ドライバーはPepperとコミュニケーションを取ることで、アルコールチェックや血圧・体温測定、キーの受け渡しを乗務前・乗務後に行うことができるようになる。

kencoは、人型ロボットPepperを活用した点呼支援&健康管理システム。kencoを利用すると、ドライバーはまずPepperカメラとAIを用いた顔認証により本人確認が行われ、その後アルコールチェック、血圧測定、体温測定、睡眠確認などの体調チェックを受ける。チェックに1つでも異常が検知されると車両のキーが入っているキーボックスが開かず、ドライバーは乗務することができない。


システムの構成

kencoは、牧田運送株式会社の代表である牧田英明氏の監修のもと、運送会社経営の長年の経験と実績に基づいて開発された。同社は、kencoを活用して深夜帯や早朝など管理者の負担が大きい点呼業務をサポートするとともに、ドライバーの毎日の健康状態を把握することで安全運転を実現するとしている。

同システムは、運輸・交通業界の課題を解決するためのサービスや技術が一同に集う専門展示会「運輸・交通システムEXPO 2019」へ出展され、ブースではkencoの製品説明をはじめ、デモンストレーションや体験会が行われる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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