「Pepper」が幼稚園児に童話を読み聞かせ 小学6年生が4人でプログラミング
文教大学は、同大学付属小学校の6年生児童が人型ロボット「Pepper」に昔話や童話のプログラミング行い、7月3日の学校説明会に来校した幼稚園児に読み聞かせを行ったことを発表した。
文教大学付属小学校は、2020年度より小学校で必修化されるプログラミング教育に先駆け、2018年度より人型ロボット「Pepper」を導入している。プログラミングでは小学生らが聞き手の園児のことを考え、昔話・童話のストーリーや演出を一つ一つプログラミングし、読み聞かせを行ったという。
総合的な学習の授業の一環として行った今回の取組みは、児童がプログラミングを体験しながら、意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を養うことを一つの目標としている。その上で、より楽しさや面白さ・達成感などを味わえる題材で小学生にプログラミング体験をさせるという意図に基づき独自に実施。プログラミングは、「Pepper」専用のプログラミングのサイト「Robo Blocks」を利用した。
代表に選ばれた児童4名が昔話や童話を制作
6年生児童は学校説明会当日に向けて、ストーリーだけでなく「しゃべる」「動く」「画像を表示する」などのブロック化された命令を組み合わせ、読み聞かせの準備を進め、「Pepper」が喋る速度や声の高さ、BGM等も、児童が「どうしたら園児がわかりやすく楽しめるか」という聞き手の気持ちを考え一つ一つ設定したという。当日は、保護者が説明を聞いている間、預かった園児を対象に、代表として選ばれた児童4名が制作した「赤ずきん」「3匹のぶた」「うさぎと亀」「マッチ売りの少女」の昔話および童話をPepperが披露。会場では「Pepper」の独特な言い回しや動きに園児から笑いが起こり、聞きなじみのあるストーリーに挿入される「みんなもうさぎみたいに油断せずコツコツ頑張ろうね」などの呼びかけに聞き入っていたという。
文教大学付属小学校では今回の説明会に限定せず、これからも児童の主体的なプログラミング教育を実践していくとしている。
文教大学付属小学校
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。