老人ホームやデイサービス利用者のバイタル情報(体温や血圧など)や食事、入浴、リハビリなどの情報を、コミュニケーションロボットとタブレット端末から簡単に入力できたら。
コミュニケーションロボットの開発・製造・販売を行う株式会社MJIが現在販売しているコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」を使用した、介護施設向けのふれあいコミュニケーションロボットシステム『HIMBOT(ヒムボット)』が誕生する。『HIMBOT』は、2013年に愛知県豊橋市のITサービス会社である株式会社ヒミカが開発したもので、今回誕生したシステムは、タピアとタブレットを組み合わせた介護施設向けのシステムだ。介護士やスタッフにとってはカードをタピアにかざすだけで入浴や機能訓練の記録が作成されたり、要介護者にとっては、自ら食事やレクレーション内容をタピアで選択するので、意欲や満足度が高まったり、会話によるコミュニケーションをとる機会が生まれるなどのメリットがある。
2019年12月末より富士通と連携して販売が予定されている。実物は、東京ビックサイトにて開催される「国際福祉機器展2019」に出展される予定だ。同社は「介護事業に携わるスタッフの負担が軽減でき、かつ介護サービスを受ける利用者様の笑顔が増えるよう、一生懸命開発を行っていく」と述べている。
「ヒムボット」について
介護施設にて利用者の来所、退所、入浴、機能訓練といった実績を記録していく必要がある。玄関や脱衣場など介護サービスを行う場所にタピアを設置し、利用者様自らタピアにタッチすると介護記録が作成される。また、タピアは持ち運びも簡単のため、必要な時に必要な場所へ設置し、介護施設毎に適した柔軟な介護サービス運用を行える。
利用者自ら好みの食事やレクレーションなどを選択できるコミュニケーション機能も搭載しており、例えば、利用者がその日に食べたい昼食メニューや行いたいレクレーションをタピアとの楽しいコミュニケーションを介して選択することが可能となる。このコミュニケーションにより記録されたデータはデータベースに蓄積できるので、利用者の状態の把握や、利用者の家族への連絡帳といった介護帳票として出力できる。
また、タブレットを使用することにより、タピアとのコミュニケーションが難しい利用者様の介護記録をスタッフが代わりに入力でき、「利用者が選択食事メニュー」といった情報を即時に確認することができるようになる。
①利用者がカードをタピアにかざすだけで入浴や機能訓練の記録が作成される。
②利用者が選択した食事やおやつメニューが厨房のタブレットに即時反映されるので、選択状況の把握や準備を迅速にすることが可能。
③受付け業務や連絡帳等の介護帳票作成業務などスタッフの負担を軽減する。
④タピアとのコミュニケーションを行うことを、利用者の家族やケアマネージャーへアピールでき、他の介護事業者との差別化につながる。
介護サービス利用者側のメリット
①自ら食事やレクレーション内容をタピアで選択するので、意欲や満足度が高まる。
②タピアとの自発的なコミュニケーションにより、要介護度悪化防止が期待できる。
③タピア利用毎のポイント付与で、利用者のモチベーションを高く保つ。
▼ ヒムボット概要
製品名 | 介護ふれあいロボットシステムHIMBOT(ヒムボット) |
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発売日 | 2019年12月末(予定) |
販売価格 | 介護サービスやシステム構成により異なる。 |
販売形態 | 富士通株式会社介護事業者支援システム「WINCARE(ウィンケア)」と連携。ヒミカより富士通株式会社パートナーを経由し、富士通パートナーから介護事業者様へ販売・保守を行うという形態をとる。 |
機能 | 介護サービス受付け・介護記録 (来所・退所受付、入浴、機能訓練、レクレーション、食事・おやつ・飲み物等、ポイント管理) |
なお、同システムは2019年9月25日より9月27日まで、東京ビックサイトにて開催される国際福祉機器展2019に出展予定だ。富士通と、株式会社ヒミカとの共同ブースにて展示が行われ、実際に体験することができる。
▼ 出展概要
開催日時 | 2019年9月25日(水)、26日(木)、27日(金)10:00~17:30 (最終日27日のみ10:00~16:00) |
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開催場所 | 東京ビックサイト 西2展示ホール ブースNO:西2-014 富士通・ヒミカブース 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1 |
料金 | 無料(登録制:事前もしくは当日) |
主催 | 全国社会福祉協議会 |
Tapia特集 (ロボスタ)
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