「IoTマッスルスーツ」の実証実験を実施 イノフィスのマッスルスーツにセンサーとデバイスを搭載 CTCとソラコムが連携

労働人口の減少、高齢化による介護および製造現場での労働力不足、老老介護などさまざまな課題が顕在化している。それらの多くの分野でマッスルスーツ(装着型の支援ロボット)による作業支援のニーズが高まっている。株式会社イノフィスと伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)、株式会社ソラコムの3社は、イノフィスが開発・販売するマッスルスーツの「IoTマッスルスーツ」化の実現に向け、共同実証実験を実施したことを発表した。IoT化によって、装着者の様々な動きと負荷の状況をセンサーにて把握することが可能になる。


マッスルスーツとは

マッスルスーツは装着型の作業支援ロボットだ。空気を駆動源(アクチュエータ)とする人工筋肉(McKibben 型人工筋肉)を使用して、人や重い物を持ち上げ、中腰姿勢を続けるといった、身体に負担のかかる作業をする際の動作をアシストする。最大で 25.5 kgfの補助力を発揮、作業負担を軽減に貢献。2014年の販売開始以降、介護や製造業、建設業、物流業、農業などさまざまな現場で活用されており、2019年11月には一般顧客にもターゲットを広げた「マッスルスーツEvery」を発売。2020年2月には「人工筋肉を使用した外骨格型アシストスーツ」として世界初で国際規格「ISO13482」認証を取得し、3月初旬には初代機種からの累計出荷台数が10,000台を突破した。
なお、kgfとは重力キログラム(kilogram-force)で、1kgfは1kgの質量が標準重力加速度下で受ける重力をさしている。

(画像左から)株式会社イノフィス 代表取締役社長 古川尚史氏、同 取締役 技術最高責任者 小林宏氏、一般財団法人日本品質保証機構 理事 浅田純男氏





共同実証実験について

同共同実証実験では、作業支援ロボット、IoTネットワーク、データ分析などについての各社の知見や技術を活かして、マッスルスーツにセンサーとデバイスを搭載した IoTマッスルスーツを開発し、グローバルを含めて使用状況や位置データなどを収集・分析。分析結果を活かして新たなユーザー価値を提供していくことを目指している。
今回の実験結果をもとに、マッスルスーツにIoT技術を搭載して購入ユーザーの利用シーンを分析し、顕在化しにくかったニーズの詳細を把握することで、今後のマッスルスーツ開発において、より多様なニーズにフィットしたモデルの開発が可能となるため、将来的には国の内外、法人・個人を問わずあらゆる生活シーンでの新たなユーザー価値を提案していく予定だ。


共同実証実験における各社の役割
イノフィス IoT化されたマッスルスーツの開発、提供と本実証実験の統括を担った。IoT 化によって、装着者の様々な動きと負荷の状況をセンサーにて把握することを可能にする。
CTC センサーとキャリアネットワークを接続する小型省電力IoTデバイスおよび、収集したセンサー情報を可視化・分析するIoTアプリケーションの開発・提供。米国事業会社である ITOCHU Techno-Solutions America と共に研究開発している位置情報を可視化する次世代型トラッキングデバイスソリューションの技術を活用する。
ソラコム グローバルに利用できる IoT 通信を提供。同社のSORACOM IoT SIM は、130を超える国と地域でセルラー回線を利用でき、クラウド上のプラットフォームを通じて IoT に必要なデバイスやクラウドの設定をオフロード、スムーズなシステム連携を実現する。

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ロボスタ編集部
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