順天堂がロボット支援手術「ダビンチ」による小児外科手術の取組みを公表 実際の手術映像も公開

大人の手術では主流になりつつあるロボット支援手術。しかし、小児外科手術では未だその認知度は低いのが現状。

順天堂大学は、同大学医学部附属順天堂医院小児外科が(院長:髙橋和久氏、小児外科主任教授:山髙篤行氏)小児に対して取り組んでいる「ロボット支援手術」の内容を発表した。


順天堂小児外科が取り組むロボット支援手術

順天堂小児外科は、小児に対し「ロボット支援手術」を導入している診療科。ダヴィンチCertificate(認定資格)取得医師3名を擁し、ロボット支援手術数は計17例に上る。その内訳は胆道拡張症手術、腎盂形成術、前縦隔腫瘍切除など。同科ホームページではダヴィンチを用いた実際の手術映像を公開している。(「先天性胆道拡張症 手術動画」、「腎盂形成 手術動画」、「前縦隔腫 瘍切除 手術動画」)

> ロボット支援手術動画

ロボット支援手術は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使って行う手術。患者の腹部に小さな穴を開けてカメラや手術器具を挿入する腹腔鏡手術を進化させたもの。より高いレベルの手術ができるため、従来の開腹手術などから急速にシフトが進んでいる。

ロボット支援手術の最大の利点は、同じ低侵襲手術である腹腔鏡・胸腔鏡手術に比べ、正確で緻密な運針を行うことができる点。小児の腹腔鏡・胸腔鏡手術では、運針を開腹手術と同等のクオリティで行うことは極めて困難。しかし、ロボット支援手術を用いることで、小児でも、開腹手術、すなわち外科医の手で行うクオリティと同等の運針・吻合を行うことができる。

順天堂大学医学部泌尿器科のホームページより

順天堂大学では、泌尿器科、呼吸器外科、婦人科、大腸・肛門外科、消化器・低侵襲外科、耳鼻咽喉・頭頸科でも、ロボット支援手術を導入している。順天堂のロボット支援手術の累積手術数は1,641例に上り、2018年度においては、国内最多の563例に上る。

順天堂は以下のようにコメントしている。

「ロボット支援手術は、腹腔鏡・胸腔鏡手術と同様に低侵襲手術であり、大人に比べて体力のない子どもにこそ適応されるべきと考えます。開腹・開胸をしないため手術創も目立たないという点で、子どもにとって大変優しい手術といえます。」

順天堂小児外科はロボット支援手術の更なる展開を推し進め、一人でも多くの子どもに、より安全・安心の手術を提供できるように努めていくとしている。

また、今年の4月下旬には特集記事「低侵襲手術のトップランナー 小児最先端外科医療の拠点 順天堂小児外科」を順天堂特設サイト「CO-CORE」で公開。順天堂小児外科が取り組むロボット支援手術の最新情報を、山髙篤行先生によるダヴィンチ解説映像も織り交ぜ、紹介してくれる。

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ロボスタ編集部
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