服を着たままスマホで全身を採寸「Bodygram」 ヘルシアの「モニタリングヘルス」に採用 腹囲計測と内臓脂肪の判定が簡単に

Bodygram Japanは、花王が3月31日にサービス運用を開始した「モニタリングヘルス」に、瞬時に身体サイズを推定する「Bodygram」(ボディグラム)の技術を提供したことを発表した。(画像は「モニタリングヘルス」公式サイトから引用)

「Bodygram」は独自の人工知能(AI)を駆使し、服を着たまま全身の推定採寸を行える技術。技術提供により、ユーザーはスマートフォンで写真を2枚撮り、基礎情報を入力するだけで、自身の腹囲を計ることができる。この腹囲の計測数値と花王が所有するアルゴリズムを組み合わせ内臓脂肪レベルの推定を行う。


服を着たまま全身の推定採寸を行える「Bodygram」

花王の既存の内臓脂肪推定サービスでは、ユーザーが個人の内臓脂肪を知るために身長や体重などの基礎的情報に加え、腹囲をユーザー自身がメジャーなどで手採寸し、入力する必要があった。しかし、ユーザーが正確なサイズを計測するのは難しく、継続的にメジャーで手採寸し続けることが困難だった。

「Bodygram」導入により、服を着たままスマートフォン1つで簡単に内臓脂肪レベルが推定できるサービスが実現。より気軽に利用できるサービス体験を提供することで、ユーザーの利用頻度、継続率を向上し、健康習慣へのモチベーションが高まることが期待される。


同サービスは日本肥満症予防協会が監修。

内臓脂肪レベルは、内臓の周りに付いている脂肪がどのくらいのレベルかを表示し、レベル0.5~9.5は「標準」、レベル10以上は「高い」と判定する。「モニタリングヘルス」は日常生活での健康意識を高める為、簡易的に内臓脂肪レベルをチェックできるサービスであり、推定レベルはあくまでも目安。正確な内臓脂肪量は、医療機関で医療機器を用いて確認できる。

■モニタリングヘルス利用手順
STEP.1:ヘルシアのLINE公式アカウントと友だちになり、メニューの中の「モニタリングヘルス」を選択。
STEP.2:基本情報として「生年月日」・「性別」・「身長」・「体重」を入力。
STEP.3:「腹囲」はスマートフォンで正面と側面の自身の写真を「Bodygram」に従って撮影。約30秒程度で自動的に推定される。
STEP.4:延べ1万人以上の内臓脂肪測定データを蓄積し開発された内臓脂肪面積推定アルゴリズムから、結果を内臓脂肪レベルとして表示。性別・年代別に分けて表示されるため、自身の順位を把握することができる。日常的に簡単に取り組める運動や、食事気を付けるポイントの紹介もしてくれる。

これまで「Bodygram」はアパレル、フィットネス分野の他、東京五輪2020の選手村にも活用されている。今回の「モニタリングヘルス」との取り組みは「Bodygram」のヘルスケア分野への新規参入となり、より広い分野に活領域を広げることになった。

■「Bodygram」導入実績
<アパレル>
・ファッション通販サイト「SHOPLIST.com by CROOZ」
・ユニクロアプリ内の「MySize CAMERA」機能いずれも「Bodygram」の導入により、オンラインでの購入時に身体サイズのデータを参考に商品のサイズを選択できるようになりました。これにより、ユーザーは試着ができないという不安を解消でき、より快適にオンラインショッピングができるようになりました。また、企業側はサイズが合わないこと による返品の減少や、1ユーザーあたりの購入点数の増加を促すというメリットがあります。

<ライフスタイル>
・寝具メーカー「エアウィーブ」のアスリート向けサービス 「Bodygram」の身体サイズデータをもとに、マットレスのカスタマイズが可能になりました。睡眠中 も理想的な寝姿勢が保たれるよう、1 枚のマットレスの中で硬さパターンを複数選択でき、さらに表裏 で硬さの異なる三分割構造のマットレスのカスタマイズを実現しました。

「Bodygram」は身体情報を誰でも簡単に取得できる技術を通じて、人々にウェルネス(心身の健康)とハッピネスを提供し、今後も AI技術の進化に取り組むとしている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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