【新型コロナ関連】AI交通量調査自動化サービスが原宿の歩行者数を比較した結果、通常の10%まで激減 Intelligence Designが公開

Intelligence Design株式会社は、通行量調査を機械的に実施する「IDEA counter」を原宿に設置している。「IDEA counter」は、AIプラットフォーム「IDEA」の、画像認識技術を利用した交通量調査自動化サービス。今回、新型コロナウイルス感染症の影響を広く知らせるため、直近数週間の通行者に関するデータを公開した。データは原宿/明治神宮前エリアで調査したもの。

原宿/明治神宮前エリアでの1日あたり通行者数【人/日】

Intelligence Designは、東京都にて初めて週末の外出自粛要請が出された1週間前のデータから4月6日までの推移を分析。具体的には、一日あたりの通行者数と2月の平均通行者数との比較を行った。(データは一部四捨五入等、補正をかけている)

2月の平均通行者数との比較

外出自粛要請後の週末1日あたりの通行者数は、従来の2月の通行者から比較して10%台まで激減。外出自粛要請後の平日1日あたりの通行者数は、従来の2月の通行者から比較して約50%減少している。

従来の2月の原宿における週末の通行者は約22,000人だった。3月の外出自粛要請が出される前の週末(3/20~22)の通行者は約12,700人、1回目の外出自粛要請が出された週末(3/28~29)は約2,600人の通行者、2回目の外出自粛要請が出された週末(4/4~5)では3,200人の通行者と大幅に減少していることが分かる。(3/29は降雪の影響も想定される)


従来の2月の原宿における平日の通行者は約18,000人。3月の外出自粛要請が出される前の平日(3/23~27)では約12,800人の通行者、外出自粛要請後の平日(3/30~4/3)では約8,600人の通行者となっており、外出自粛要請が出されてからは平日も徐々に自粛ムードが広がっている。

データはIntelligence Designの通行量調査サービス「IDEA counter」を導入している原宿/明治神宮前エリア(明治通り沿い)にあるビルでの調査となる。調査は下記のように画像処理を行い人数をカウントしている。

■設置場所/端末設置イメージ



■画像処理イメージ




<調査概要>
■調査期間
3月18日~4月6日
■調査エリア
原宿/明治神宮前(明治通り沿い)
■調査データ概要
「IDEA counter」にて匿名化処理して通行者カウントを行ったもの(撮影条件次第では人数カウントができていない場合がある)
■情報の取り扱い
エッジCPUにて画像処理をし、サーバーには個人情報を保存しない機構のため、個人は特定できない。

同社は今後も都心の人流データを提供し、新型コロナウィルス感染症対策における意思決定に役立ててもらいたいと考えている。

関連サイト
Intelligence Design

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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