CYBERDYNEが心疾患診断アシスト「超聴診器」のAMI社に出資  遠隔診療で聴診するビデオチャットシステムも開発

CYBERDYNE株式会社は、2020年4月10日、心疾患の診断をアシストする「超聴診器」の開発を行なっているAMI株式会社に出資した。同時に、同社の子会社であるCEJキャピタル株式会社が運用するサイバニクス・エクセレンス・ジャパン1号投資事業有限責任組合(CEJファンド)からもAMI社に対して出資を行なった。




AMI社は、心疾患診断アシスト機能付の「超聴診器」を開発、心音を可聴データと可視データに分けて送る技術で「遠隔聴診対応ビデオチャットシステム」を開発している。これらの出資の他、合同会社リアルテックジャパンの運営するベンチャーキャピタルファンドを引受先とする三者割当増資により、総額4.9億円の資金調達を実現。さらに、ベンチャーキャピタルファンド等から追加の調達を実施し、今春までに本ラウンド完了予定とのことだ。


人体の可聴領域を超える超聴診器とサイバニクスの融合

AMI社は、2019年12月、同社主催の「CYBERNICS EXPO2019」内で行われたC-Startup Pitch(スタートアップが事業のプレゼンテーションを競うピッチコンテスト)にて最優秀賞を受賞。その後の協議を経て、このたび、C-Startup pitchに登壇したサイバニクス産業パートナーへの出資第1号となった。


CYBERDYNE社は、装着型サイボーグをはじめとするサイバニックデバイス/サイバニックインターフェースを開発し、そこから得られるIoH/IoTビッグデータ(脳神経系、生理系、身体系、行動系、生活系、環境系)の集積・解析・AI処理等を実現するサイバニクス・プラットフォームの構築を行なっている。
今回、人体の可聴領域を大きく超えるAMI社の超聴診器とサイバニクス・プラットフォームが繋がることで、心疾患に対する革新的な予防・早期発見・診断を実現し、全ての人が健康で豊かな暮らしを享受できる健康長寿社会を目指して行くと述べている。


「C-Startup」とは

C-Startupは、同社が立ち上げた、サイバニクス産業を創出するイノベーション・エコシステムだ。人と社会の課題解決のための新産業の創出を志すスタートアップ企業やアントレプレナーを、国内外問わず広く募集。優秀な企業や人材に対し、技術等のアドバイスや資金供給などを通じて、サイバニクス産業の創出を加速させることを目的としている。




AMI株式会社が開発する「超聴診器」

急激な医療革新の実現を目指すベンチャー企業であるAMI社は、長く変わらなかった聴診器を、200年ぶりに進化させる「超聴診器(心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器)」を開発している。これは、心筋活動電位の発生タイミングとデジタル化された聴診音を抽出し合成することで、ノイズを取り除き、疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出することを目指した聴診器だ。
AMI社は、NEDO-STS事業(NEDOの研究開発型ベンチャー支援事業)を通し、開発した超聴診器を用いた複数の大学病院での臨床研究を実施して、早期の社会実装を目指して研究開発を進めていくと述べている。同時に、今回の資金調達により、「超聴診器」の医療機器としての製品化・事業化に向けてエンジニアの採用及び大規模臨床研究を行うとともに、遠隔医療への利活用を加速させるとしている。

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ロボスタ編集部
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