クレジットの不正利用はAIが早期発見 ソフトバンク子会社のSBペイメントサービスが「AI不正検知」提供開始

ソフトバンクの子会社であるSBペイメントサービス株式会社(以下、SBPS)は、SBPSのオンライン決済サービスを導入した事業者向けに不正検知サービス「AI不正検知」の提供を2020年11月11日より開始したことを発表した。事業者は「AI不正検知」に申し込み、AIにより算出される決済ごとのスコアから疑わしい取引について確認することで、クレジットカード決済による不正な取引の早期発見が可能。


クレジットカード決済における不正利用被害が拡大

近年、クレジットカード決済における不正利用被害は拡大を続けており、2019年にはその被害額は273億円を超え前年比116%となった(一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の集計結果について」(2020年3月31日))。2020年には新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、外出自粛によりEC利用の需要が高まりを見せている。

2020年9月8日の総務省の発表(家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について(二人以上の世帯))によると、2020年5月のネットショッピング利用世帯の割合は、初めての5割超えとなる50.5%で、前年同月比で8.2%増加し、8月の1世帯当たりのネットショッピングの月間支出額は平均1万6483円で前年同月比108%となった。今後も、EC利用の需要は増えることが予想され、それに伴い不正利用被害のさらなる拡大が懸念される。

このような状況下で、SBPSは事業者が安価で手軽にECでの不正利用対策を実現できることを目的とし、「AI不正検知」の提供を開始するに至った。また、これまで国内の決済代行会社は、外部企業と連携して不正検知サービスを事業者に提供していたが、SBPSは保有する決済データや決済に関する知見を生かし独自で不正検知サービスを開発することで(セカンドサイト株式会社が技術支援)、国内の決済代行会社として初めて(SBPS調べ)不正検知サービスの自社提供を行い、事業者のニーズに応えた。


決済情報と機械学習で不正利用を検知する「AI不正検知」

「AI不正検知」は決済情報と機械学習で不正利用を検知するサービス。年間数億件を超える決済データによって、あらゆる不正パターンを機械学習しモデルを作成することで、人間では見分けがつかない不正パターンとの類似性をスコアとしてリアルタイムに算出することが可能。SBPSのオンライン決済サービスを導入した事業者は、3つのプランの中からニーズに合わせてプランを選択することが可能で、まずは無料で手軽に「AI不正検知」の利用を開始できる。


フリープランを申し込みの場合は無料で利用可能。スタンダードプラン、アドバンストプランを申し込みの場合は月額費用が掛かる

「AI不正検知」の特長

1. 機械学習を活用
過去の不正パターンを機械学習し、ユーザーがクレジットカード決済を行うタイミングで、当該決済の不正利用のリスクをスコアとして算出する。事業者はリアルタイムにスコアを把握することにより、不正な取引の早期発見が可能。

2.手軽に導入
従来の不正検知ツールの導入には事業者からの追加情報が必要なケースが多く、画面の開発や規約改定といった導入負荷が発生していたが、「AI不正検知」は決済で利用している情報を利用するため、事業者の導入負荷を軽減できる。

3.動的な対策
不正利用が疑われる取引を抑止できる事業者独自ルールの設定や、疑わしい取引だけに本人認証サービス(3Dセキュア)の認証を追加する機能を提供する。この機能を利用することにより、事業者は動的な対策を行い「属性・行動分析」に該当する改正割賦販売法の対応が可能。(利用にはスタンダードプランまたはアドバンストプランの申し込みが必要)

関連サイト
AI不正検知

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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