リサイクル現場でビンの選別作業をAIとロボットで自動化 「補助金申請支援」まで含めたトータルパッケージ提案

タイチマシナリーは、人手による作業が長年課題となっていたリサイクル現場でのビン選別工程をAIで自動化する新型選別ロボットを開発したと明らかにした。今回開発した新型選別ロボットは補助金の活用を前提としたパッケージ型提案が可能としており、2025年7月より受注を開始する。

開発背景

ビン類は色・形・汚れなどの差異が大きく、従来は人手による選別が主流であった。また、高齢化が進む中、リサイクル現場では慢性的な人手不足が深刻化しており、設備の省人化・自動化が急務となっている。

今回タイチマシナリーが開発した選別ロボットは、AIと画像認識技術を用いて自動判別・選別を実現。回収物の精度向上と、省人化による人件費削減・労働負荷の軽減に貢献、省人化によるコスト削減に貢献する。

製品特徴

AI画像認識により、ビンだけを自動選別し除去

●AI画像認識により、混在する飲料容器からビンだけを自動選別
●1分あたり最大90ピックが可能。(2アーム構成では最大60ピック/分、3アーム構成では最大90ピック/分に対応)
●アーム部はベロウ型のパッドに真空圧をかけて吸着。これによりビンの形状や方向によらず素早い吸着が可能(約0.5秒で吸着)
●必要能力にあわせ、ピックアップ部分を追加し能力を増強可能
●AI画像処理システムは、自動アップデート機能を備えており、常に最新の状態で運用可能
●電池選別や他素材への展開も視野に入れており、カスタマイズ開発にも柔軟に対応

導入メリット

●既存ラインに後付け設置可能(状況に応じて改造も対応)
●365日、24時間稼働が可能
●「補助金申請支援」まで含めたトータルパッケージ提案

業界初「補助金×設備パッケージ」で導入障壁を大幅に低減

今回開発された設備は「中小企業省力化投資補助金」を活用した導入を前提にした提案設計が可能。これにより、導入企業の初期投資負担を大幅に軽減し、導入までのスピードも向する。

タイチマシナリーはこれまでも補助金申請支援・設計・導入・アフターサービスまでをワンストップで提供しており、今後も「人手不足×環境対応×設備更新」などのニーズに応える新たな価値を創出するとしている。

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ロボスタ編集部

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