日立の制御システムとインテルのAIテクノロジーが融合した制御エッジコンピュータ「CE50-10A」販売開始

日立製作所はインテル・コーポレーション(以下、インテル)の協力により開発した、日立制御エッジコンピューター「CE シリーズ 組み込み AI モデル」(名称:CE50-10A)を2021年2月1日より販売開始することを発表した。


AIを利用したソリューションの導入を容易に実現

CE50-10AはインテルのAIテクノロジーと日立の制御システムの高信頼設計・モノづくり技術の融合によりAI・ディープラーニングを活用する画像解析の実行基盤を搭載した新モデルで、AI機能を利用したソリューションの現場導入を容易に実現する。


例えば現場に設置された各種カメラの映像を分析し、組み立て作業が手順通りに正しく行われているかを判断するアプリケーションを組み込むことで、製品作業後の人手での検査業務を省略し、省力化することができる。そして、PLC(リレー回路の代替として開発された、工場などにおける各種機械の制御装置)などの現場機器からのデータに加え、現場環境の画像、電圧、振動、温湿度などのデータも収集するアプリケーションによって、CE50-10A上で既存の業務システムとのデータ統合・連携を実現する。

これらにより不具合時における影響範囲の迅速な特定、または製品品質に影響を与える環境変化の検知による、ロスコストの低減や製品品質の向上に貢献する。さらに、複数の拠点やラインを遠隔での一元監視により、企業における生産活動全体の最適化が期待できる。

【想定事例】




OpenVINOツールキットをインストール

CE50-10AにおけるAI・ディープラーニングを活用する画像解析の実行基盤には、インテルのOpenVINOツールキットがプレインストールされている。OpenVINOツールキットを用いてCPUに最適化したさまざまな学習済みモデルを活用することで、従来の組み込み機器には無かった物体検出や骨格推定などのAI機能を利用したソリューションを容易に実現することができる。

また、インテルAtomプロセッサーの低消費電力性と日立の情報制御機器の開発におけるノウハウを生かした熱設計を行うことで、ファンレス、スリットレス、スピンドルレス化を実現、製造現場などの過酷な環境でも設置することが可能。

名称 CE50-10A
構成 Intel Atom プロセッサーx7-E3950
メモリー8GB(ECC 付)
内蔵ファイル mSATASSD(64GB)×1
Intel OpenVINO ツールキット
価格 個別見積
製品サイト https://www.hitachi.co.jp/products/it/control_sys/platform/cs_edge/index.html


開発の背景

近年、製造業を中心としたさまざまな分野において、グローバル市場における競争激化や複雑化への対応が急がれている。加えて、現場の業務効率化や熟練技術者の世代交代による人財育成などの多くの課題にも直面し、これらを解決するためIoTやAIなどのデジタル技術を活用したデジタルトランスフォーメーションの取り組みが進められている。この流れはコロナ禍においてさらに加速しており、特に現場における密を回避した人員リソースの配分が急務となっている。

具体的には従来の熟練技術者の感覚に頼った目視検査や点検の自動化・省力化を実現することが重要。加えて、より競争力を高めるため現場機器からのデータ収集・加工・分析をしつつ、生産業務全体の最適化や経営データとしても活用することで迅速な課題解決や意思決定を可能にすることが求められている。

こうした背景を受けて日立は現場における効率的な人員リソースを配分し、自動化・省力化の実現を支援する制御エッジコンピューターとして新モデル「CE シリーズ 組み込み AI モデル」をインテルの協力のもとに開発した。

今後も日立はインテルが持つAIテクノロジーやエコシステムと連携し、AIを用いた制御を実現する制御エッジプラットフォーム製品の提供を行い、デジタルイノベーションを加速するLumadaを支える製品として、各種パートナー企業およびお客さまとの協創を推進し、国内のみならず海外も含めて幅広い分野のデジタルトランスフォーメーションに貢献する。

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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