コロナ禍の花粉対策 パナソニックが「空気清浄器の効果的な置き方」と「すぐできる4つの花粉対策」を公表

昨年に比べ、多い地域だと飛散量が倍になると言われる今年の花粉事情。家庭での新型コロナウイルス感染症対策のために「換気と花粉対策」をどのように併用していくべきか。

パナソニック株式会社は、2020年12月、花粉シーズンの到来を目前に首都圏在住の男女536人を対象とした「花粉と換気」に関する調査を実施した。その結果、「花粉シーズンでも例年より換気したい」人は58.9%になり、その理由としては、「新型コロナウイルス対策」を挙げる人が7割近くであった。ただし、換気意向が高い中でも花粉の侵入が気になる人も7割近くとなっている。
また、換気と花粉の侵入を防ぐといった相反する対策を両立する方法として、「空気清浄機の利用」や「空気清浄機とエコンの併用」が上位に挙げられていた。

パナソニック調べ

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花粉の専門家が解説:花粉対策における換気の注意点

室内の花粉飛散などを研究する群馬大学 髙橋俊樹准教授は、以下のように注意喚起をしている。

群馬大学 髙橋俊樹准教授

窓開け換気で毎時30㎥の空気を取り入れると、飛散のピーク時には関東で数百~数千個の花粉を室内に持ち込むことになります。 どうしても窓開け換気をしたい場合、空気清浄機の利用が考えられます。その際、空気清浄機の排気によって、侵入した花粉が舞い上がらないよう、位置を考慮して配置する必要があります。お使いの空気清浄機が、前面もしくは背面に吸い込み口があるモデルの場合、窓に吸い込み口が対向するように配置。一方、吸い込み口が側面にあるモデルの場合は、少しずらして配置するとより効果的でしょう。その際、窓の近くに配置するほうが花粉の侵入を防げます。また冬場にエアコンと空気清浄機を併用する場合、気流に合わせて部屋の反対側に空気清浄機を置くようにすると、空気の対流を起こすことができ、効果が期待できます。



【空気清浄機のタイプ別最適配置】左:前面に吸気口があるタイプ、中:側面に吸気口があるタイプ、右:背面に吸気口があるタイプ




パナソニック エアーマイスターによる“いますぐできる4つの花粉対策”

完璧な侵入を防ぐのは難しいものの、極力、家の中に侵入させないことが花粉対策の鉄則として挙げられる。そのような中、同社の商品センターエアコン商品企画担当である、パナソニックエアマイスターの福田風子さんが、無理なく始められる4つの花粉対策を説明した。


外出先から花粉を持ち込まない

玄関にはハンディサイズのクリーナーや専用のブラシなどを用意し、自宅に入る前に衣類に付着した花粉を取り除く。化繊やレザーなど表面がツルツルしたものの方が引っかかりにくいので、洋服の選び方でひと工夫できる。

洗濯物を外に干さない

花粉が洗濯物に付着しないよう、外干しをやめて室内干しに切り替える。洗濯乾燥機、浴室換気乾燥機のほか、エアコンの衣類除湿モードを使うのもオススメ。こうした機能が搭載されていないエアコンの場合は、扇風機を活用。

窓開け換気の際は、幅10cm程度にし、レースカーテンは閉める

環境省が発表した「花粉症環境保健マニュアル2019」によると、花粉の最盛期に行った実験では、窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをすることで屋内への流入花粉をおよそ4分の1に減らすと掲載されている。

こまめに床掃除をする

先に掃除機を使うと、床に落ちた花粉が、排気によって舞い上げてしまうことがあるため、先に水拭きするのが重要。水拭きした雑巾をしっかり洗わないと、乾いたときにまた花粉が飛散するため、しっかり洗うか、使ったらすぐに捨てられるウェットタイプのシートを使う。

パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センターエアコン商品企画担当 福田 風子氏

群馬大学の髙橋教授も推奨していましたが、特にこの季節におすすめなのがエアコンと空気清浄機の2台使いです。併用によって集じん効率を高まります。実際にパナソニックが実施した集じんシミュレーションによると、18畳の部屋で、空気清浄機を静モードで運転した場合、エアコンの使用有無によって、集じん完了までに掛かった時間に、約2割の差が見られることが分かりました。部屋の上の方はエアコンで、下の方は空気清浄機を使うことで、最適な気流が生まれ、空気清浄機単独で使うときよりも集じん能力が向上するのです。前述の髙橋教授のコメントにもあるように、エアコンの気流に合わせて空気清浄機を置くとさらに集じん効果がUPします。



冬場は、エアコンの風向きを下に設定し、空気清浄機をエアコンの反対側に置くと、高い位置から下に向かって空気をキレイにする大きな気流ができる。一方、夏場はエアコンの風向きを上にして、天井をつたって下に落ちる大きな気流を作るため、エアコンの下に空気清浄機を配置するとよい。左:【冬】エアコンと空気清浄機の最適配置/右:【夏】エアコンと空気清浄機の最適配置


「AI先読み空気清浄」機能搭載エアコン『エオリア』
2018年10月発売のエアコン『エオリア』は、空気清浄にAIを活用している。気象情報の提供を行うウェザーニューズ社から、花粉とPM2.5の飛散予測を自動で取得・解析。住居性能などの情報も考慮しながら、部屋の空気が汚れるタイミングを予測し、汚れる前に自動で空気清浄運転をスタートする。スイッチを入れなくてもPM2.5や花粉が大量飛散する前に自動で稼働するため、空気を清浄に保つことが可能。また、「エオリアAI」の住宅環境の判定は学習により日々補正され、使うほどに精度が向上する。なお、同機能の利用には、エオリアアプリの利用登録と、お客様ご自身でのリモコン設定が必要だ。また、同機能の気象情報は、ウェザーニューズから提供される気象データに基づいている。



▼「花粉と換気に関する意識調査」概要

調査地域 1都3県
調査期間 2020年12月28日(月)~12月29日(火)
調査方法 インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象 20~60代の男女
有効回答 536名(男性:268名、女性:268名)

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ロボスタ編集部

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