JALとNEC、顔認証を活用した「おもてなしサービス」の実証実験　鹿児島空港などで新感覚「顔認証スタンプラリー」など実施

2021年3月16日 By 山田航也

日本航空(以下、JAL)、日本電気(以下、NEC)、霧島市、霧島市観光協会は、鹿児島空港および霧島市内にて「顔認証を活用したおもてなしサービス実証実験」を3月24日〜4月21日まで実施することを発表した。

JALとNECはデジタル技術を活用したニューノーマル時代の安全で安心な旅の実現に向けて協業しており、今回は霧島市、霧島市観光協会と共に地域活性化や新たな旅行体験の可能性を検証する。

顔認証を用いた新感覚スタンプラリーなど実施

新型コロナウイルス感染症の影響下において、移動に伴う安全・安心が求められる中、今回の実験では顔認証を用いて、スムーズなラウンジ入室や、新感覚のスタンプラリーによる新たな旅行体験を実現する。実験ではNECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、世界No.1(米国国立標準技術研究による性能評価)の認証精度を誇る顔認証技術を用いて、生体認証データを一つの共通IDとして利用する。また、マスクを着用したままでも認証できる顔認証を導入し、ユーザーはマスクを着用したままサービスを利用することが可能。
実証実験は次の2つ。

1. 顔認証によるラウンジ入室(鹿児島空港)
鹿児島空港内JALサクララウンジにおいて、マスクを着用したままの顔認証により本人確認を行うことで、安全・安心かつスムーズにラウンジへ入室可能。なお、マスク着用での顔認証技術の活用は、航空会社では初の取り組み。

2. 顔認証で集めるデジタルスタンプラリー (鹿児島空港・霧島市内)
周遊型観光を目的に顔認証を用いてデジタルスタンプを集める新感覚のスタンプラリー。霧島市内の観光案内所など5か所のスポットを巡り、設置したタブレットで顔認証を行い、スタンプを集めることができる。集めたスタンプは自分のスマートフォンから確認でき、旅の思い出として楽しむことができる。また、空港内にはディスプレイを併設し、スタンプの数によって変化するオリジナルフレームで記念撮影を行うことができる。スマートフォンを所有する人であれば、誰でも無料で参加可能。