NVIDIAとGoogle Cloud が業界初となる「AI-on-5G Lab」を共同で設立 5GとエッジAIの開発・運用を加速

NVIDIA は、2021年6月28日(スペイン バルセロナ現地時間)、Google Cloud と共同で業界初の「AI-on-5G Innovation Lab」を設立し、ネットワーク インフラストラクチャ企業と AI ソフトウェアのパートナーが、スマートシティ、スマートファクトリー、ならびにその他の先進的な5GおよびAIアプリケーションの構築を加速するためのソリューションを開発、テストおよび導入することを支援することを発表した。

同ラボは、企業がGoogle Cloudの「Anthos」プラットフォームおよび NVIDIA のアクセラレーテッド・コンピューティングハードウェア、ソフトウェアプラットフォームにアクセスできるようにし、データとAIの活用によって、企業が業績を改善、経営効率を向上すると共に、安全性と信頼性の最適化を促進する。両社は、2021年後半より開発を開始する予定だ。
なお、「Anthos」はクラウドとオンプレミスの両環境で一貫性のある開発と運用を実現する最新のアプリケーション管理プラットフォーム。


NVIDIAの通信事業担当シニアバイスプレジデントであるロニー・ヴァシシュタ(Ronnie Vasishta)氏は、次のように述べている。

NVIDIA Ronnie Vasishta氏

企業がエッジで「AI-on-5G」を導入するうえで、高速で低レイテンシーの5Gがまたとない機会を生み出しており、世界の通信業界が変革の時を迎えています。Google Cloud との今回の提携は、ネットワーク事業者とインフラストラクチャ企業が、AIと機械学習を中心とした、新たなプロフィット センターを構想および構築するのを促進するものとなるでしょう。




広がるAI-on-5Gエコシステム

NVIDIAは4月に、Google Cloud、富士通、Mavenir、Radisys および Wind Riverと連携し、NVIDIAのAI-on-5Gプラットフォーム向けのソリューションを開発すると発表している。Google Cloudは、Anthosアプリケーション プラットフォームをネットワーク エッジにまで拡張することで、通信サービスプロバイダーとエンタープライズが、5G のエッジで新しいサービスとアプリケーションを迅速に提供できるようにする。
Anthosは、各環境をサービス中心の視点で捉えたアプリケーション展開のための一貫性のあるプラットフォームだ。このプラットフォームにより、顧客はマネージドKubernetesを使い、クラウド、オンプレミスおよびネットワーク エッジでエンタープライズグレードのコンテナ化されたアプリケーションをより早く構築および展開できるようになる。また、NVIDIA GPUアクセラレーテッド サーバーに対応しており、全体で一貫した展開と運用を可能にするとともに、費用のかかるオーバーヘッドを削減し、開発者の生産性を向上させる。同ラットフォームは、アプリケーションとソフトウェアのサプライチェーンも保護し、AI-on-5Gを提供するネットワーク運営者およびエンタープライズにとって重要な意味を持つ、環境を越えてアプリケーションのポリシーを管理するための結果重視のアプローチを採用している。


Google Cloudのバイスプレジデント兼ネットワーク担当ジェネラル マネージャー シェレシュ・シュクラ (Shailesh Shukla)氏は下記のように述べている。

Google Cloud Shailesh Shukla氏

Google Cloud と Anthos アプリケーション プラットフォームにより、多くの垂直市場でサービス プロバイダーおよびエンタープライズは、ネットワーク エッジでシームレスな 5G 接続を確立できるようになります。Google Cloudは、NVIDIA との連携を通じて、共同のイノベーション ラボを設立し、エンタープライズ、通信サービス プロバイダーおよびパートナーがエッジ AI のアプリケーションの開発、テストおよび導入を行うためのインフラストラクチャを構築できるようになることを喜ばしく思います。




NVIDIA のハードウェアおよびソフトウェアを用いた開発

NVIDIA AI-on-5Gにより、エンタープライズ、モバイル ネットワーク事業者およびクラウドサービス プロバイダーは、ひとつの統合されたプラットフォームで、5GとエッジAIコンピューティングの両方を処理できるようになる。同プラットフォームは、GPUとDPU、NVIDIAの「5T for 5G」ソリューションを組み合わせたコンバージドカードである NVIDIA BlueField-2 A100、NVIDIA Aerialソフトウェア開発キットを活用している。これにより、精密な製造ロボット、自動化された搬送車、ドローン、ワイヤレス カメラや、その他数百の革新的なプロジェクトを管理する、高性能な5G RANとAI アプリケーションの作成が可能になる。
NVIDIA Aerial SDKは、スマートシティのためのAIフレームワークである NVIDIA Metropolis、自律動作マシンのためのNVIDIA Isaac、ヘルスケア向けのNVIDIA Claraとともに、AI-on-5Gエコシステムの重要な要素となっており、単一の NVIDIA-Certified Systemで使用することが可能だ。また、NVIDIA は、次世代のAerial A100 AI-on-5Gコンピューティング プラットフォームで、16 基のArmベースのCPUコアがNVIDIA BlueField-3 A100に搭載されることを同日に発表。その結果、クラウドネイティブの5G vRANでエンタープライズ向けのエッジAIアプリケーションを導入できる自己完結型のコンバージドカードとなり、ワット当たりの性能を向上させるとともに、導入までの時間を短縮する。なお、これらのソリューションは、AI-on-5G Labでのテストおよび検証に向けて提供される予定だ。





エッジからクラウドまでをカバーする、NVIDIAのAI-on-5Gデータセンター

共通のプラットフォームで多様なアプリケーションを実行できる、最新の5Gインフラストラクチャの構築には、ソフトウェアデファインドのRANが欠かせない。NVIDIA Aerialは、1 日を通じて変化するネットワークトラフィックに対応する弾力性を提供し、さらに顧客の動的なニーズに応じてサービスを柔軟に提供することで、最大限の利用率を実現する。NVIDIA-Certified Systemsを通じてOEMメーカーより供給されているNVIDIA EGXプラットフォームは、データが生成されるエッジにAIコンピューティングの機能をもたらす。プラットフォームを拡張し、サーバーメーカーは、NVIDIAのGPUとDPUを組み合わせて、ハイパーコンバージドなエッジデータセンターを構築することも可能だ。

NVIDIA AI-ON-5Gプラットフォーム:
https://www.nvidia.com/ja-jp/edge-computing/5g/
Google Cloud Anthosプラットフォーム:
https://cloud.google.com/anthos?hl=ja
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