ZOZO大型物流拠点の商品仕分けを280台のロボットがサポート プラスオートメーションが導入

物流ロボットのサブスクリプションサービス並びに販売を展開するプラスオートメーション株式会社(以下、+A)は、株式会社ZOZOの大規模物流拠点の一つであるZOZOBASE習志野1に、世界的にも先進的取り組みとなる大規模2段式ソーティングロボットシステム「t-Sort」を2ユニット、ロボット台数にして280台の導入を完了したことを発表した。


280台のロボットシステムを約3カ月で本稼働

今回のt-Sort導入では当初50台という中規模運用からスタートし、徹底的に現場に寄り添いながら課題抽出と改善を繰り返すという+Aの提供するサービス「RaaS」(Robotics as a Service)の特徴を最大限発揮。その結果、280台という世界最大級のロボットシステムの本稼働を約3カ月と限られた期間で実現した。

合計2ユニットで運用。1ユニットあたり、ロボット140台、使用面積120坪(投入台・周囲作業スペース等は含まず)。上下段の同一ロケーションシュートを同一仕分け先と定義することで、上下段でのバッチ分けが不要。

具体的にはロボット走行ステージを2段化することにより、限られた防火区画内のスペースを有効活用し、インダクション数並びにシュート数を従来の1段式から倍増させることで、単位面積当たりの処理能力数を大幅に向上させた。加えて、中規模運用を通じて、人とロボットとが協働しながら大量の商品を効率的に仕分けるオペレーションや、大量データ処理に耐え得るシステム構成について検証・改善を積み重ね、今回の早期大規模導入につなげた。

大規模2段式ソーティングロボットシステム、1防火区画内に収まるコンパクトなシステムにも関わらず空間を有効活用し高い処理能力を実現

現在の運用にあたっては、+A独自開発の庫内実行システム「+Hub」を提供することでより直感的にロボットを操ることを可能としている。また「+Hub」では作業進捗確認や実績の可視化等も可能であり、今後も+Aは、該当作業工程のオペレーション改善を重ねていく。

【動画】t-Sort活用イメージ「通常仕分け」

【動画】t-Sort活用イメージ「まとめ投入」



プラスオートメーション株式会社について

プラスオートメーションは国内有数の物流子会社を有し海外を含めたロボット調達に幅広いネットワークを有する三井物産と、先進的物流施設のリーディングプロバイダーである日本GLPの出資を受け2019年6月に設立した。2020年9月には物流ソリューションプロバイダーの豊田自動織機への第三者割当増資も実施し、現在累計ロボット導入台数は1,000台を超える等サービス展開を加速中。2020年11月には顧客課題解決、+A人材とサービスの開発、物流業界全体の高度化への貢献という3点を目的に開設した東京都品川区のデモ兼R&Dスペース「cube」で日々多様なロボット導入と連携テストを実施しサービスの向上に努めている。


+AのRaaSは一貫ロボットサービスを月額定額制のサブスクリプション型で提供するもの。初期費用はゼロ円から、導入も短期間で完了し、月額料金には導入前のコンサルティング、システムインテグレーションを含む導入、ハードとソフトのレンタルや維持管理、導入後のオペレーション改善、契約満了時の撤去費用をすべて含む活用しやすいサービス。オペレーションに最適なロボットシステムを企画・提案・運用出来ることに加え、要望に応じ一時的なロボット台数の増減や、ユーザーの成長ステージに合わせてスモールスタートから徐々に拡張していくことが可能。このような高い柔軟性と機動力を持つことがRaaSの大きな特徴で、従来型の固定式マテリアルハンドリング機器の様々な課題が解決可能。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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