Rapyuta Robotics 京葉流通倉庫にピッキング支援ロボットAMRを導入 量販店向けのオペレーションに対応

ロボティクスプラットフォームを提供する、Rapyuta Roboticsと物流ロボティクスサービス(RaaS:Robotics as a Service)を提供するプラスオートメーション(以下、+A)は、京葉流通倉庫が運営する岩槻の倉庫に「協働型ピッキングアシスタントロボット」(AMR)を導入し実稼働を開始したことを発表した。
Rapyuta Roboticsはアインシュタインを始め数々の著名研究者を輩出しているチューリッヒ工科大学(ETH Zürich)からスピンオフした大学発ベンチャー。同社が提供するAMRは、自社開発のロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」により開発・制御された柔軟性と拡張性を備えた製品。+Aと共同で2020年7月に物流倉庫向け協働型AMRサブスクリプションサービスとして日本で初めて商用化して以降、複数の物流事業者に利用されている。
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今回、実稼働した京葉流通倉庫は初めてスーパーマーケット、ホームセンター等の量販店向けのピッキングオペレーションに対応する事例となる。
日用雑貨品は商品サイズや重量が異なる
日用雑貨品は商品のサイズや重量の個体差が大きいという特徴があり、既に導入実績のある電子パーツ等のピッキングオペレーションとは異なる課題に対処する必要があった。そこで、システム上で荷物のサイズや重量を把握し適切にオーダーをAMRに割り当てる処理を行う仕組の導入に加えて、従来より大きな荷物のピッキングに対応するため、AMRのラインナップを拡充し50L折り畳みコンテナをサポート。また、オペレーションに適合したラベル印刷への対応などのアップグレードを施し、より効率的なピッキングが行えるようにした。
京葉流通倉庫株式会社 飯塚 雄一執行役員からのコメント
この度導入しましたRapyuta RoboticsのAMRは、充分投資回収が可能で稼働中の倉庫であっても電源とネットワークの必要最低限の工事だけで現場を止めずに短期間で導入することが出来ました。
導入に向けた仕様検討の際には、50Lオリコン対応や開始位置・終了位置のVariable対応、当社が使用する株式会社ジェイ・サポートのWMS「ScanBrain」とのSCMラベル発行連携等、当社のリクエストに柔軟に対応していただき現場の運用に耐えうる仕様になったのではないかと思います。これからも継続的なチューニングを施してもらい当初の目標を超える生産性の達成に期待しています。
当社が主に取り扱っている出版物、日用雑貨品、ペット関連商品、アパレル製品等はピース単位での取り扱いが多く人手に頼らざるを得ない状況が続いているため、今回のAMR導入を足掛かりに他拠点への展開も視野に入れながらRapyuta Robotics、プラスオートメーションとの協力体制を強化していきたいと考えています。
各社について
以下、プレスリリースより引用
京葉流通倉庫株式会社
今回のAMR導入においても、深刻化する人手不足、更には新型コロナウィルスの流行という厳しい環境と対峙する中での解決策のひとつとして導入を決断しました。
これからもDXの推進、AI・ロボットの活用、物流プロセスの標準化など様々な手法を駆使しながら、顧客の歓びを実現するべく日夜努力していきます。
Rapyuta Robotics株式会社
プラスオートメーション株式会社
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山田 航也
横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。