楽天モバイルとヴィッセル神戸、5Gミリ波とVPSで試合情報や選手達をAR表示、AR広告と決済の実証実験にも成功

楽天モバイル株式会社と楽天ヴィッセル神戸株式会社は、ノエビアスタジアム神戸において、楽天モバイルが提供する第5世代移動通信システム(5G)のミリ波およびVPS(Visual Positioning System/Service)技術を活用した新しい試合観戦体験の実証実験として、2021明治安田生命J1リーグ第34節「ヴィッセル神戸 vs. ベガルタ仙台戦(11月3日16:00キックオフ)」にて、「選手情報、試合情報のAR表示」「AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携」の実施に成功したことを、同月10日に発表した。

AR表示のイメージ

AR表示のイメージ

同実証実験では、VPS技術を活用することでスタジアム内の広域空間において、より精度高くデバイスの位置情報を特定し、任意の位置にARコンテンツを表示できることを確認した。

VPS技術とは、スマートフォンやスマートグラスに搭載されたカメラを通して得られる情報から、方位やデバイスの向きなど細かな位置情報を特定する技術だ。同技術ではカメラで捉えた画像を高頻度でサーバーに送ることでより精度が高まるため、高速大容量通信や超低遅延といった特長を持つ5Gの活用が期待されている。同実験では、スマートフォンとサーバーとの通信の一部に5Gを活用。VPS技術は、楽天モバイルパートナープログラムで協働するImmersal社(本社:フィンランド ヘルシンキ)の協力により、提供されている。

ノエビアスタジアム神戸での実証実験の様子




同実証実験の概要

同実験では、「VPS技術を活用した選手情報、試合情報のAR表示」と「VPS技術を活用したAR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携」を実施した。同実験は、昨年11月に同スタジアムにて行った「ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示」、「ARを用いた多人数参加型ゲーム実施」、「試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴」の実施実験に続いて行われたものである。また、同ARコンテンツのグラフィックデザイン、モーショングラフィック、UI/UXのアートディレクションは、楽天のデザイン組織「楽天デザインラボ」が担っており、ARに表示されるJクラブのロゴ、エンブレムは、公益社団法人日本プロサッカーリーグが提供している。


VPS技術を活用した選手情報、試合情報のAR表示

専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチにかざす、またはスマートグラスを着用しピッチの試合を観戦することで、試合情報やJリーグ公式の統計データ(JSTATS)に基づいた選手の基本情報をVPS技術を活用して、AR表示できることを確認した。前回2020年11月に実施した実証実験ではアプリケーションを使用する前に位置特定のためARマーカーの読み込みが必要だったが、今回はVPS技術を活用することで、デバイスの位置情報を特定する精度が向上し、スタジアムのさまざまな座席からもARマーカーを読み込むことなくARでの試合観戦体験を楽しむことが可能となった。さらに今回、スマートフォンに加えスマートグラスでの検証も行い、没入感や臨場感のある観戦体験を実現した。

AR表示のイメージ

AR表示のイメージ



VPS技術を活用したAR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携

VPS技術により高い精度で位置情報を特定することで、さまざまな座席からスタジアムの形状に合わせたAR広告を表示できることを確認できた。また、看板などリアルの広告と組み合わせたバーチャル広告の表示やリアルの広告では掲載できない場所や空間への表示、または試合状況に応じた広告など広告枠の拡大につながる活用を検討しており、専用アプリケーションを「楽天市場」と連携させ、スマートフォンに映し出された選手をタップ、もしくはスマートグラスを装着しコントローラーを操作することで、選手の着用ユニフォーム等のアイテムを購入できる機能を実装。より直感的に楽しめる新しいショッピング体験の提供に向けた検証を行った。今後は、楽天IDと連携することで更にパーソナライズされた広告表示やショッピング体験を可能にするなど、楽天エコシステムとの連携も視野に、O2O(Online to Offline)、OMO(Online Merges with Offline)施策の活用を検討していくとのことだ。

AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携のイメージ

AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携のイメージ

AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携のイメージ

AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携のイメージ

なお、VPS技術活用のために作成した3D点群データは、楽天モバイルパートナープログラムに参画するパートナー事業者への提供を予定しており、ノエビアスタジアム神戸を基盤としてさらなるスタジアムソリューションへの活用、展開を目指していくとも述べている。

ノエビアスタジアム神戸の3D点群とビジュアルマップのイメージ

ノエビアスタジアム神戸の3D点群とビジュアルマップのイメージ
共創プログラム「楽天モバイルパートナープログラム」:
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/innovation/partner/project/

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ロボスタ編集部
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