入院中の子どもたちが分身ロボット「OriHime」で外の世界を体験 最終日にはリモート交流 アクサ損害保険が実施
アクサ損害保険株式会社(以下、アクサダイレクト)は、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある福井市の福井大学医学部附属病院小児科と遠隔操作型分身ロボット「OriHime」を使ったリモート交流会を2021年10月15日(金)に行ったことを発表した。
同プログラムは闘病のため長期間の入院生活を余儀なくされている子どもたちへの楽しい時間の提供を目的に、昨年に続き実施するもので、2021年の一か所目として、福井市の拠点に勤務するアクサダイレクトの社員が、入院中の5歳、7歳、9歳の子どもたち3人と分身ロボットを活用したリモートでのコミュニケーションを行った。
分身ロボット「OriHime」を通してリモート交流会を開催
新型コロナウイルス感染症対策の影響を受け、医療機関では面会や立ち入りが引き続き制限されるなど、入院中の子どもたちは家族との交流もままならない状況にある。アクサダイレクトはこのような困難な状況下で病気と闘う子どもたちを励ましたいという想いから、分身ロボットを使った「外の世界の体験」のプレゼントを企画。ロボットには内蔵カメラとマイク・スピーカーが備わっているため、子どもたちは病院にいながら、景色を見たり、家族や友達と双方向で会話したりすることができる。
子どもたちには、まず3週間ロボットを貸与し、自分の分身として自由にお出かけをしてもらった。久しぶりに学校の行事に参加したり、家族と団らんしたりと、今まで制限されていたことをロボットを通じて体験した。体験の最終日には子どもたちの分身となったロボットをアクサダイレクトの福井センターに招待し、交流会を開催した。
交流会では社員が作成したオリジナル絵本『スマイルランドのミツバチとどうぶつたち~The bumble bee and the smiling animals~』の読み聞かせや、近隣の百貨店でのお買い物体験を実施し、子どもたちに楽しいひと時を過ごしてもらった。子どもたちの反応はロボットの手や首を振るモーションなどを通じて社員に伝わるため、まるですぐそこにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、社員も子どもたちと一緒に交流会を楽しんだ。
交流会後には子どもたちが選んだおもちゃや本に加え、オリジナル絵本、絵本に登場するキャラクターをあしらったバンダナ、交流会に参加した社員が子どもたち一人ひとりに心を込めて書いたメッセージ入りのカードをプレゼントした。
同プログラムに参加した家族で、自宅にロボットを連れて行った母親からは「家にいる妹がお兄ちゃんの分身ロボットであるオリヒメが家に帰ってきてくれたことをとても喜んでいました。」との感想を伝えた。また、買い物体験に参加した男の子に「どんな気持ち?」と聞くと「楽しくてとってもハッピーな気持ちだった。」との感想を教えてくれたという。
福井大学医学部附属病院小児科 鈴木 孝二先生は次のようにコメントした。
「入院中の子どもたちと分身ロボット『OriHime』を通じた交流会」実施概要
主催 | アクサダイレクト(アクサ損害保険) |
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日時 | 2021年9月24日~10月15日 |
交流先 | 福井大学医学部附属病院小児科 |
参加者 | 福井大学医学部附属病院小児科に入院中の3人の子どもたち(5歳、7歳、9歳) アクサダイレクト福井センター社員 10人 |
内容 | ・9月24日~10月13日 期間中ロボット3台を、3人の子どもたちに1台ずつ貸与し、病院のサポートのもと、家族と一緒に過ごしたり、学校へ出席するなど分身としてコミュニケーションを進めた。 ・10月15日 |
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。